「覚醒水準の波(脳の状態が上向いているときのこと)」を自分でコントロールする

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「覚醒水準の波(脳の状態が上向いているときのこと)」を自分でコントロールする
 
覚醒水準の波(脳の状態が上向いているときのこと)は、自分である程度コントロールすることが可能だと考えています。
 
しかし、それを「上向かせよう」と思うだけで上向かせられるわけではありません。
 
次のような条件が必要です。
 
●適度な運動をする。
●簡単な作業を連続させる。
●時間の制約を設ける。
 
前の二つに関しては、やる気を高めるための方法と同じです。
 
適度な運動によって、脳の血流を良くし、また、手を動かして作業をすることにより作業興奮を発生させることは、そのまま脳の覚醒水準を上げる方法でもあると考えて下さい。
 
次の「時間の制約を設ける」ということに関しては、「緊迫感が脳の覚醒を促す」ということだと考えると分かりやすいでしょう。
 
大事な試験を受けているときのことを思い出してみて下さい。
緊張しすぎてのぼせてしまったということはあるかも知れませんが、基本的には、いつもより集中して問題に取り組めたと思います。
 
そのときと同じ量の問題に「いつまでかかってもいい」という条件で、リラックスしているときに取り組んだら、同じ速さでは解けないはずです。
試験のときには90分で解けた問題に、下手をしたら何時間もかかってしまうかも知れません。
 
脳に緊迫感をもたらすということで言えば、緊張する相手と話すことなども、覚醒水準を上げる為に有効だと思いますが、相手が必要なことなので、習慣化するのには向かないと思います。
 
自分一人でできることとしては、やはり「時間の制約」を設ける、ということが、手軽で有効でしょう。
他人の協力が得られるのであれば、その時間内に実行した仕事を上司や同僚などに確認してもらう態勢をつくるとベターだと思います。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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