しっかり熟睡できる習慣づくりが大事

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しっかり熟睡できる習慣づくりが大事
 
認知症になると、昼と夜とが逆転してしまうことがよくあります。
昼間は眠ってばかりいて、夜は眠れません。
なかには、夜目覚めて騒ぎ出す人もいます。
 
そのほかに、昼夜に関係なく睡眠と覚醒がバラバラに現われる「不規則型睡眠リズム障害」もあります。
 
とくにアルツハイマー認知症の場合の睡眠障害は、体内時計が壊れてしまうことで起こることが多いといわれます。
この認知症の初期には、主に「記憶を司る脳の部分」に障害が起こりますが、進行すると脳のほかの部分にも異常が見られるようになります。
そのひとつが体内時計がおかしくなることです。
 
体内時計は生体リズムの中枢にあるシステムで、これが認知症によって壊れると、睡眠と覚醒のリズムが崩れてしまいます。
その結果、昼夜が逆転する睡眠障害が起きたり、睡眠と覚醒がバラバラに現われる「不規則型睡眠リズム障害」が起きたりします。
 
健常な人なら、夢で見たことを実際に行うことはありませんが、認知症のなかには、喧嘩する夢を見て、隣で寝ている人に危害を加えるといった症状を引き起こすものもあります。
これは「レム睡眠行動障害」といわれています。
 
 睡眠時には、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠をくり返しています。
夢を見るのはレム睡眠時に多いといわれます。
私たちの体は、夢の内容に反応して体が動かないように、体の緊張が低下するようになっています。
それが、何らかの原因により、緊張が低下するメカニズムが機能せず、夢の内容に反応して異常行動をとってしまうのです。
 
 このような認知症における睡眠障害は、反対に、いい睡眠をとることが認知症の予防につながることを教えてくれます。
 
 人間の脳の重さは体重の2.2%くらいなのに、エネルギー消費は全体の18%前後にもなるといわれます。
そんな脳を睡眠をとらず使い続ければ、脳は疲れはて、細胞の減少も早くなります。
しっかりと熟睡できる習慣づくりを心がけることは認知症予防としても大事です。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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