脳トレーニング/○五感を刺激する

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脳トレーニング/○五感を刺激する
 
○五感を刺激する
ヒトには五感を働かせる視覚器、聴覚器、嗅覚器・味覚器、触覚器などの感覚器官があります。
そこにある末梢神経から受け取った情報は中枢神経系を通して脳に伝えられます。
そうして情報を伝えるという作用そのものが、認知症を予防するといわれています。
 
認知症は脳の前方にある前頭葉の働きが悪くなる病気ですが、五感を働かせて感覚機能を活性化させると前頭葉の働きがよくなり、認知症の予防にもなります。
 
ところが、現代の便利な生活は五感を働かせる機会を少なくする傾向があります。
 
たとえば、昔は「香をきく」といって香りに耳を傾けるように感じとることが大事にされていました。
嗅覚を強く刺激して脳を鍛えることが行なわれていたのです。
 
冷蔵庫がなかった時代は、食べ物が腐っていないか臭いをかいで確かめていました。
今は冷蔵庫が普及し、賞味期限なども明示されているので、嗅覚を働かせる必要が少なくなりました。
嗅覚の出番が減ってしまったのです。
 
その代わり、アロマセラピーのように香りを楽しみながら神経を鎮静させ、ストレスを軽減させるものが出てきています。
生け花のかすかな良い香りなどにも神経を鎮静させストレスを軽減させる効果があります。
 
屋外では、朝の空気と夕方の空気とでは匂いが違います。
空き地や広い庭のある家のそばだと、季節によって草の匂いがします。
大きな木にも独特の匂いがあります。
匂いに関心を持つと嗅覚が敏感になり、脳が活性化されて認知症の予防にもなります。
 
味覚も、スーパーやコンビニで出来合いのものを買ってきて食べる生活では働くチャンスが減ってしまいます。
自分で料理すれば、出汁の取り方、調味料の加減など味覚を総動員して微妙な調整をしなければなりません。
 
 高齢になると、楽しく料理を食べるより、必要な栄養が摂れればと考えがちですが、それでは味覚が刺激されません。
料理を味わいながら楽しく食べる時間を大切にしたいものです。
味覚が刺激され、脳が活性化されます。
 
 触覚については、家族でも肌が触れ合う機会が減っているといいます。
それだけ触覚で気持ちを感じ合うことが減っているのです。
庭の土、木や草花も手で触れると新鮮な刺激が伝わってきます。
 
 散歩しているときなども、そのまま通り過ぎないで草木や水、土などに触れてみるといいと思います。
 
 家に閉じこもり、人との会話が少なくなると、人の声を聞くことも減ってしまいます。
それだけ聴覚への刺激がなくなります。
外に出て小鳥の声や虫の音に耳を傾けてみてください。
 
 五感を刺激する生活は人生を豊かにしてくれますし、認知症の予防になります。
認知症の予防になります。
もう年だからやることがなどと考えずに、外の世界に働きかけることも大切にしてください。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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