たんぱく質が豊富な食品と食べ方の注意-2
たんぱく質が豊富な食品と食べ方の注意-2
◎卵
卵も非常に良い食品です。
卵のコレステロールを気にされる方がいますが、家族性の高コレステロール血症の方以外は、卵を食べてもコレステロール値は上がりません。
1日に3個くらい食べても大丈夫です。
ただし、卵のたんぱく質はアレルゲンとなりやすく、毎日食べていると抗体を作りやすくなってしまいます。
卵アレルギーにならないように、週に2日ほど卵を食べない日を作ってください。
おすすめは亜麻仁油と醤油をかけた温泉卵です。
肉を食べると胃もたれするという方でも、非常に食べやすいと思います。
◎大豆製品などの植物性タンパク質
大豆製品は良質なたんぱく質食品ですが、動物性たんぱく質に含まれているビタミンB12が含まれていません。
ビタミンB12は赤血球を作るのに必要な栄養素です。
赤血球は、神経伝達物質生成やエネルギー産生に欠かせない鉄を運ぶ重要な役割を果しているのですが、ビタミンB12が不足すると、赤血球の質が低下してしまうのです。
また、アミノ酸スコアといって、たんぱく質の質を表す成分表があるのですが、このスコアが動物性たんぱく質のほうが高く、植物性たんぱく質はやや落ちます。
ですから、まずは肉や魚、卵をメインにして、動物性たんぱく質の不足を補うものとして、大豆食品などの植物性たんぱく質を摂るようにしてください。
◎豆類に関する注意点
古くからよく食べられてきた豆類にも、たんぱく質は豊富です。
しかし、豆類を多食することはあまりおすすめできません。
レクチンといって、グルテンやカゼインのように腸粘膜を荒らす物質が含まれているからです。
ただし、納豆のように発酵している豆は大丈夫です。
レクチンの問題はまだあまり知られていませんが、今後出てくると思います。
豆類は旬のものを、適量食べるようにするとよいでしょう。
「9割が間違っている「たんぱく質」の摂り方 より」
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12とは?