肉をたくさん食べられない人は、どうしたらいいのか
肉をたくさん食べられない人は、どうしたらいいのか
◎不快症状(胃もたれ等)がある場合
肉や魚、卵、大豆製品を1食150g食べられない場合、まずはたんぱく質のおかずを「気持ちよくお腹いっぱい」になるまで食べてください。
それから、野菜や汁物、ごはんを食べて、少しでも胃もたれや膨満感を感じたら、その日の食事はそこで箸をおくようにしましょう。
その上で、たんぱく質の量を少しずつジリジリ増やしていきましょう。
昨日より少しでも増やせたらいい感じです。
もし、増やせなくても、日によっては減ってしまったとしても決して焦らずに、自分の身体の声を聞いて「気持ちよくお腹いっぱい」かどうか確認しながら、たんぱく質の量を増やしていってください。
酢の物や梅干し(ハチミツ不使用がおすすめです)など酸を含むものは、胃酸の分泌を促してたんぱく質の消化を助けてくれるので、一緒に食べると消化が楽になります。
胃もたれなどの不快症状がひどい場合は、食前に消化酵素のサプリメントを摂って、まだ足りない自前の消化酵素の分を助けてもらいましょう。
たんぱく質をある程度食べられるようになって自前の消化酵素が作れるようになってきたら、消化酵素のサプリメントは不要になります。
個人差はありますが、3か月から半年ほどで消化酵素から卒業できます。
その日が楽しみですね。
肉の形状については、最初は挽き肉からはじめると消化が楽だと思います。
ハンバーグや麻婆豆腐、ガパオライスなどの挽き肉の量を少しずつ増やしていってください。
ハンバーグには大根おろし(食物酵素)をのせてポン酢(酸)をかけるおろしハンバーグは、たんぱく質増量初期におすすめです。
たんぱく質増量初期の間は、まずは肉・魚・卵を食べて、最初のうちはたんぱく質のおかずだけでお腹がいっぱいになり、野菜が食べられなくなっても良しとしてください。
特に高齢の方は、肉より野菜をたくさん食べることが身体に良いと思ってらっしゃる方が多いように思います。
まったく野菜を摂らないのは問題がありますが、まずは肉を食べられるようになることのほうが大事です。
たんぱく質が食べられるようになってきたら野菜の量も徐々に増やしていきましょう。
なお、たんぱく質で胃もたれなどの不快症状があるタイプの人は、いきなり糖質を制限するのは厳禁です。
糖質に依存して解糖系の代謝でほとんどのエネルギーを産生している可能性がありますので、急に糖質を減らすとかなり具合が悪くなる場合があります
まず、たんぱく質や脂質の摂取量を増やすことを優先してください。
糖質のコントロールは、たんぱく質や脂質を食べても胃もたれしないようになってからです。
この順番を間違えないようにしてください。
「9割が間違っている「たんぱく質」の摂り方 より」
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12とは?