認知症の進行を遅らせる食べもの⑦『イワシ』

イメージ 1
認知症の進行を遅らせる食べもの⑦『イワシ
 
●生、干物、缶詰など、さまざまな形で食卓に登場
イワシには、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシなどの種類があり、日本では、一般にイワシといえばマイワシをさします。
イワシの旬は夏から初冬です。
周期的に漁獲量が大きく変動し、残念なことに近年は昔のように獲れなくなっています。
 
イタリア料理によく使われるアンチョビは、カタクチイワシを塩漬けにして熟成させたものです。
独特の風味が好まれ、そのままワインのつまみに、ピザのトッピングに、ソースの隠し味にと多用されています。
 
日本でも、イワシは生だけではなく、めざしやみりん干し、しらす干し、ちりめんじゃこ、煮干し、缶詰など、さまざまに加工されてよく食べられています。
 
イワシを生で買うときは、太って丸みがあるもの、青くつやがあり身がピンと張っているもの、腹が割れていないものを選びましょう。
黄色っぽいものは鮮度が落ちているので避けてください。
 
●EPAには脳血管性認知症を防ぐ効果があることが判明
イワシにはタンパク質やビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が含まれていますが、特筆すべきはEPA(エイコサペンタエン酸)です。
EPAは多価不飽和脂肪酸の一つで、すぐれた生理作用を持っていることで広く知られています。
 
EPAには、血管を広げて血液の流れをよくしたり、血液をかたまりにくくする働きがあります。
また、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、しなやかな血管を保ちます。
 
山口大学医学部・小林誠教授らのグループは、狭心症脳卒中の主な原因である、血管の異常収縮を引き起こす酵素を特定し、そのメカニズムを解明するとともに、EPAがその酵素の活性を阻害することを突き止めました。
この研究成果は2003年に発表され、大きな反響を呼びました。
イワシは脳血管性認知症を防ぐうえで必須の食材です。
 
●EPAをとるには刺身がベスト
EPAはイワシの脂肪に含まれています。
損失を防ぐには、刺身でそのまま食べるのがベストです。
つみれ汁やホイル焼きもよく、脂肪ごととることが大切です。
煮たり焼いたりすると約20%、揚げると5060%ぐらいが溶け出してしまいます。
また、抗酸化物質を多く含む緑黄色野菜といっしょにとると、EPAの酸化を防げます。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
詳細はこちらへ