【夏】淡白な味でも青背魚の効能はたっぷり『あじ』

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【夏】淡白な味でも青背魚の効能はたっぷり『あじ

★効用
動脈硬化予防
・心臓病予防
脳卒中予防
・高血圧予防
・老化防止
疲労回復
・ボケ防止
・精神安定
・頭痛緩和
・肩こり解消
・眼精疲労改善
 
栄養
《IPAやDHAで血液サラサラ
グリシン、アラニン、グルタミン酸といったうまみ成分がたっぷり、新井白石も「あじとは味なり、その味の美をいうなり」と著しているように、味のよさが魅力の魚です。
 
同じ青背魚のいわしやさんまほど脂肪分は多くないものの、不飽和脂肪酸のIPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は豊富です。
味は淡白でも、血液をサラサラにしてコレステロール値を下げる働きなどは十分に期待できます。
 
良質のたんぱく質源としても優秀で、ビタミンAB群・Eカリウム、血圧やコレステロール値を下げるタウリンなども含まれています。
 
とり方
《プラス緑黄色野菜で酸化を防止》
IPA、DHAなどの不飽和脂肪酸の弱点は、酸化しやすいこと。
古くなって脂肪が酸化すると、不飽和脂肪酸が過酸化脂質に変わり、がんを引き起こしたり、老化を促進したりする原因になります。
 
新鮮なものを使うことが大前提ですが、酸化を防ぐために食品の組み合わせにもひと工夫を。
抗酸化作用のあるβ-カロテン、ビタミンCEの豊富な緑黄色野菜などといっしょにとるとよいでしょう。
 
小ぶりのあじが手に入ったときは、内臓だけ除いて丸ごと油で揚げ、さらに甘酢、南蛮酢、マリネ液などに漬け込むと、頭から尾まで骨ごと食べられるようになり、カルシウムの補給に役立ちます。
 
刺し身などで身を取ったあとの骨を陰干しして油で揚げたり、さっとあぶったりして食べるのも、カルシウム摂取のよい方法です。
 
★おすすめレシピ
あじのオーブン焼き》2人分
<材料>
あじ 2
たまねぎ 1/4
ピーマン 1
オリーブ油 小さじ1/2
マヨネーズ 小さじ2
生パン粉 大さじ3
にんにく 1/4かけ
オリーブ油 小さじ2
 
<作り方>
  あじはぜいご、頭、内臓を除いてきれいに洗い、3枚におろして塩・こしょう少々をふります。
  たまねぎ、ピーマンはせん切りにし、オリーブ油小さじ1/2で炒めて塩・こしょう少々をし、火からおろしてマヨネーズを混ぜます。
  ①のあじに②を等分にのせてクルクル巻き、巻き終わりをようじで止めます。
  にんにくはみじん切りにし、生パン粉、オリーブ油小さじ2と合わせて混ぜておきます。
  オーブントースターにホイルを敷いてサラダ油を薄く塗り、③を並べて④をかけ、火が通るまで10分ほど焼きます。
 
★下ごしらえ
《調理は「ぜいご」を取り除いてから》
 あじのからだの側面には、「ぜいご(ぜんご)」と呼ばれる、のこぎりの歯のような硬くて鋭いうろこがあります。
ぜいごが残っていると口当たりが悪いので、皮をはがして使うとき以外は、面倒でも必ずぜいごを取り除くこと。
 
包丁を寝かせて尾の付け根に入れ、包丁を前後に小刻みに動かしながら頭のほうに向かってすべらせると、きれいにそぎ取れます。
 
選び方
《銀色に光って目が澄んだものを》
全体に銀光して目が澄んでいて、ぜいごがくっきりと見えるものを。
死後硬直して曲がっているのも、新鮮な証拠です。
 
★保存法
《内臓を除いて保存することが大切》
 内臓を取り除いて、冷蔵または冷凍します。
冷蔵の場合は早めに使うこと。
開いて自家製の干ものにしても、数日保存できます。
 
あじ豆知識
くさやは、開いた魚を微生物の繁殖した発酵液につけ込んでから干ものにしたもの。
とびうおなどで作られますが、最も高級とされるのは、むろあじ(くさやもろ)を材料にしたくさやです。
 
その臭気は好みの分かれるところですが、栄養的にみれば、発酵によってビタミンB群が2倍以上にアップ。
心身疲労、倦怠感、食欲不振、肥満といった症状の改善効果が期待できます。
「カラダ快調!食べもの栄養事典 より」
 
栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分