40代以降に増えてくるラクナー梗塞は脳の働きを悪くする

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40代以降に増えてくるラクナー梗塞は脳の働きを悪くする
 
MRIで中高年の人の脳の画像を撮ると、健康な人でも、ところどころに小さな斑点が見られることがよくあります。
その多くは、脳細胞の一部が死んだ脳浮腫ですが、直径8ミリくらいの大きさになったものを「ラクナー梗塞」と呼んでいます。
ラクナー梗塞は、特に、脳幹と中大脳動脈に支配されている脳領域と、基底核と呼ばれている領域にできやすいことがわかっています。
 
小さな斑点は、ほとんど自覚症状もなく軽い脳梗塞を起こした跡ですが、ラクナー梗塞ができたときには一過性の症状が現れるものです。
たとえば、一時的に意識がなくなる、皮膚の一部がしびれたり、引きつったり、触覚が変になるなどの感覚異常が起こる、手や足が動かなくなる、などといった症状です。
 
このような症状は、たいてい15分ぐらい消えてしまうので、「たいしたことはないだろう」と考えがちですが、実は脳の中でこのような梗塞が起きているので軽視できません。
こんなことがわかるようになったのも、MRIが普及し始めた1990年以降のことです。
 
年をとって脳が萎縮し始めると、血管が酸素を送ることができにくくなるため、特に高血圧や動脈硬化などの持病があると、40代ぐらいからラクナー梗塞が起こりやすくなります。
ラクナー梗塞が起こると、その部分の血管が死んで栄養がいきわたらなくなって、神経細胞の軸索が減ったり、消滅したりします。
 
高血圧や動脈硬化のある人はラクナー梗塞ができやすいので要注意です。
そのほか、生活習慣病のある人、また、タバコを吸う人、よくお酒を飲む人も、そうでない人にくらべるとラクナー梗塞ができやすいので気をつけましょう。
「脳ボケはNO!脳を悦ばせて生涯現役 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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