
自律神経と「うつ」の関係は
自律神経のバランスがいい人の特徴は、見た目も若々しくイキイキしていて、何よりも人当たりがとてもよいところにあります。
「自律神経のバランスはまわりの人に伝染する」といういい方をしていますが、自律神経が整ってくると、職場の仲間、家族、友人など、自分を取り巻く人間関係も安定し、一人ひとりが皆、ハッピーになっていくのです。
たとえば、うまくいっている職場には、「この人がいるのといないのとでは雰囲気が違う」という、いわゆる「癒やし系タイプ」がいるものです。
こうしたタイプが一人いるだけで仕事の能率は上がり、業績にも反映します。
実際、彼らと接すれば、自律神経のバランスに優れた生き方をしていることがわかるはず。
おそらく、「1 交感神経も副交感神経も高い」に該当するするタイプでしょう。
これに対して、自律神経のバランスが乱れた人は、心がどこか荒んでいるため、こうした「感じのいい人」はあまり近づいてきません。
この状態が続くと人間関係に歪みが生まれ、気持ちは徐々に病んでいくでしょう。
こうした例からも、自律神経の働きに注目することで、うつの傾向がかなり深く読み取れるのがわかるはずです。
これはうつに限った話ではありません。
自律神経のバランスが崩れることで様々な病気や体調不良が発症します。
うつになる人は、気力は減退し、やる気がなくなっていくタイプといえますが、「2 交感神経が高く、副交感神経が極端に低い」の場合、精神的なイライラや怒りっぽさが現われやすくなります。
心身の不調和によって引き起こされるこれらの諸症状は、これまで因果関係が医学的に説明できないまま、それぞれの診療科で治療が行われてきました。
今後、自律神経をキーワードにすることで、より有効な治療法も見つかっていくでしょう。
少なくとも軽度の症状であれば、食べ方のリズムを変え、呼吸のリズムを変えるだけで、心身は安定した状態に変化していきます。
予防という側面で考えればこれで十分であり、医療機関に頼る機会も減っていくでしょう。
うつに関しても一つの病気としてとらえず、自律神経の不調和という大きな枠組みの中でとらえ、対処法を見つけていったほうが、改善が進むはずなのです。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
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それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
一般にビタミンB群は協力して働いているため、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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