冷めたおにぎりでヤセ菌を活性化できる

イメージ 1
冷めたおにぎりでヤセ菌を活性化できる
 
★食べても太りにくい体を作る腸内細菌の正体
 
 腸内細菌には、乳酸菌やビフィズス菌のような善玉菌もあれば、ウェルシュ菌のような悪玉菌もあります。
これらの腸内細菌は、大きく4つの「門(生物を分類する分け方の名称)に分類されます。
4つの門のうち、腸内細菌の9割が「バクテロイデーテス門」と「ファーミキューテス門」で占められており、理想の割合は前者6対後者4という研究もあります。
 
この2種類の腸内細菌が、ダイエットに深く影響していることが最近の研究からわかってきました。
科学誌の『ネイチャー』に掲載された論文によると「ファーミキューテス門が多い人ほど太りやすい」という結果が出たのです。
 
研究は、人とマウスを対象におこなわれ、遺伝的に異なるという要素を取り除くために一卵性の双子が選ばれました。
片方が肥満型、もう片方がやせ型という特徴を持った一卵性でした。
 
人もマウスも肥満型はバクテロイデーテス門が少なかったのですが、さらに肥満型の人に1年にわたって食事指導の上、ダイエットをしてもらったところ、バクテロイデーテス門の数が増えて、やせ型に特徴的な腸内細菌バランスに近づくという研究結果でした。
また、肥満型マウスは、ファーミキューテス門の細菌が炭水化物から多くのエネルギーを作り出す傾向にあり、同じエサを与えてもやせたマウスよりカロリーを多く摂取してしまうことがわかりました。
つまり「同じ物を食べているのに、太りがちな人とやせたままの人がいる」ことの理由が、腸内細菌のバランスの違いによるものだということが判明したのです。
ただし、日本人ではまだ、あてはまるかどうかは判明しておらず、今後解明されていくことになると思います。
 
さらに最新の研究結果として、生物学誌『セル』に「クリステンセネラセエという腸内細菌が多い人は、やせる傾向にある」という論文が掲載されました。
この菌は、腸内の善玉菌を増やしたり、交感神経や副交感神経の調整などをする短鎖脂肪酸という物質を作るのが特徴で、食べ過ぎたときに交感神経を刺激してエネルギーの消費量を増やし、脂肪の蓄積を予防する働きがあります。
さらに、脳に働きかけて、食欲を抑制する作用も明らかになりました。
 
また、同様に善玉菌のクロストリジウムとフィーカリバクテリウムは、腸内で「絡酸」という短鎖脂肪酸を作るので、これもヤセ菌といえます。
 
★「ヤセ菌」を増やすために食べたいものとは
 
このように腸内にはさまざまな菌があり、そのバランスをコントロールすることが、健康やダイエットの鍵となります。
そのためには栄養バランスのとれた食事をすることが大切ですが、とくに「ヤセ菌」とも言えるクリステンセネラセエや善玉のクロストリジウム、フィーカリバクテリウムを増やすにはコツがあります。
 
それは「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」という、冷たい炭水化物に含まれる成分を摂取することです。
たとえば、冷たいおにぎりやポテトサラダ。
ゆでた大豆を冷やしたものなど、炭水化物を含んだ食材を使った料理や青みがかったバナナに多く含まれます。
 
レジスタントスターチはヤセ菌のエサとなり、腸内で短鎖脂肪酸が作り出されます。
また、水溶性食物繊維を含んだ食品(わかめ、長いもなど)、イヌリンを含んだ食品(ごぼう、玉ねぎ、にんにくなど)、発酵食品(納豆やみそなど)には腸内環境そのものを改善する効果もあるので、ぜひとり入れましょう。
 
このように、やせ型の人の腸内細菌バランスに近づけることが、健康的なダイエットへの近道と言えるのです。
「腸で酵素をつくる習慣 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
 
B1だけではありません。
B2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
しかし、現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
 
また、ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!