極端な糖質ダイエットは「善玉菌」を減らす
糖質制限の落とし穴は「便秘」
しかし、糖質制限を始めると食事の量が減ってしまい、便の材料が減ってしまいます。
こうした理由から、糖質ダイエットで便秘になる方が多いのです。
糖質制限で腸内環境が悪くなる理由
これらのバランスが崩れて悪玉菌が活発になると、日和見菌は優勢なほうに加担する性質を持っているため、悪玉菌と一緒になって悪さをするようになります。
つまり、健康な腸内を保つためには、日和見菌が善玉菌に加勢する状況を作ることが大切なのです。
便秘状態になると腸内はアルカリ性になり、悪玉菌が増加します。
そして腸内が悪玉菌優勢になると、ますます便秘がひどくなる……という負の連鎖になります。
私達は生活の中で摂取した毒素(アルコールやタバコ、食品添加物、農薬など)、体内で解毒しながら生きています。
特に肝臓は多くの解毒酵素を使って解毒し、そこで出た老廃物は腸に送られて、便と一緒に排出されています。
つまり、ここで便秘状態だと、送られた老廃物が腸内で腐敗し、さらなる毒素が発生してしまいます。
すると肝臓はさらに解毒作業に追われて機能が低下し、脂肪の分解や吸収が滞って、肥満や肌荒れなどにつながるのです。
英国では「糖質の摂取量が減少するほど善玉菌が減る」という研究結果が報告されています。[J.Nutri.142.1510-1518(2012)]。
糖質ダイエットによって体内の糖質が減ることで悪玉菌が増えその結果便秘も悪化してしまい、体には前述したようなダメージを与えます。
糖尿病など、血糖値を下げる必要のある人ならともかく、ダイエットのためだけに糖質を制限するのは、結果的に便秘体質でやせにくい不健康な体を作ることになるのです。
また、糖質ダイエットはリバウンドしやすいのも特徴です。
炭水化物を抜いてやせていくと、筋肉量が落ちやすく、あわせて基礎代謝も落ちていきます。
基礎代謝が低いと摂取カロリーを消費しにくくなるので余分なエネルギーを溜め込みやすい体になります。
さらに、体はエネルギーを使いすぎないように自動的にセーブするようになり、ほんの少し食べただけでも、ダイエットを始める前よりも消費しなくなってしまうのです。
糖質制限ダイエットで目標体重に近づき、「そろそろ少しは糖質を摂取しよう」と思った途端にリバウンド……となりがちなのは、こうした理由からです。
「腸で酵素をつくる習慣 より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
しかし、現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
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