唾液は意外と働きもの


唾液は意外と働きもの
 
おいしいものを見ると、口の中につばが出てきます。
つば、唾液ですが、唾液は耳下腺、舌下腺、顎下腺という大唾液腺、舌、口唇、口蓋など口腔粘膜にある小唾液腺から分泌されます。
成人が1日に出す唾液の量は0.5~1.5リットルといいますから、かなりの量です。
 
唾液は、消化を助ける消化液でもありますが、歯の表面を清掃したり、歯が酸性に傾くのを防いで虫歯を予防したりしています。
抗菌作用もあるようです。
 
唾液が出なくなった経験はどなたでもあると思います。
緊張のあまり、口が渇くのは唾液が出なくなったからです。
イライラしたり、ドキドキしたりすると、唾液の出が悪くなります。
また、年をとると、唾液の分泌量が減ってきます。
さらに、生活習慣病などでいろいろな薬を飲むようになると、副作用として唾液の量が減ることがあります。
降圧剤、抗ヒスタミン剤、気管拡張剤、三環系抗うつ剤などを服用すると、唾液の量が減ります。
 
唾液には、パロチンというホルモンが含まれていて、老化防止に役立つと注目を集めました。
現在はホルモンとしての存在は否定されたようですが、唾液には成長ホルモンは含まれています。
成長ホルモンが、老化防止に大いに働くことはさまざまな研究で明らかになっていますから、唾液がたくさん出るようにしたいものです。
 
唾液をたくさん出すには、なんといってもよく噛むことです。
噛めば噛むほど唾液は出てきます。
唾液に少し気を配ってください。
「100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング より」
 
《あいうべ体操で免疫力アップ》
次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
①~④を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続ける
この体操は、真剣に行うとかなり疲れます。慣れるまでは、2~3度に分けたほうが続けやすいでしょう。入浴時にやるのがおすすめです。
また、「あいうべ体操」は、しゃべるときより口をしっかり、大きく動かす必要がありますが、無理は禁物です。

とくに顎関節症の人やあごを開けると痛む場合は、回数をへらすか、「いー」「うー」のみをくり返してください。この「いー」「うー」体操は、関節に負担がかからないため、何回行ってもけっこうです。
「ベー」がうまくできない人は、大きめのあめ玉をなめて、舌を運動させましょう。舌運動と甘味の刺激で、脳も活性化します。
 


イメージ 1

イメージ 2
 


*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!