探しものをしているうちは大丈夫

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探しものをしているうちは大丈夫
 
あれ、どこやったかな、と家の中をうろうろ。
メガネ、メガネと騒いでいたら、頭に載せていた。
そんな経験がある人もいるでしょう。
 
探しものをしているうちは、大丈夫。
ボケが進むと、探しものがあっても探さなくなります。
よく考えて見ると、探すというのは複雑な行動です。
置いた場所を思い出すだけではないのです。
それがいつだったのかという時間、何をしていたのか、どのような状態でそれを置いたのかという状況などをいくつも思い出さなければなりません。
 
時間を追っていくことも必要ですし、状況を思い出すのはもっと大変です。
まさに無意識のうちにしたことですから、ひとつひとつ思い出していかなければ、探しものにたどりつけません。
高度な脳機能を駆使しているといってもいいかもしれません。
 
認知症が進んでくると、どこに置いたかわからなくなることが多くなり、通帳や印鑑をなくしてしまうこともしばしばあります。
自分では、今度こそしっかりしまっておこうとして、かえってどこにしまったかわからなくなってきます。
この状態はまだいいのですが、誰かに盗られたのではないかと邪推するようになると問題です。
 
面倒だからと探しものをやめて、さらに昔はきれい好きで家の中もよく片づいていたのに、それが散らかり放題になってきたら、かなり認知症が進んでいると思ったほうがいいでしょう。
 
ここで少し病的なボケを取り上げておきます。
 
5個の品物を見せたり、言葉にしたりして、5分後にどれだけ覚えていられるかを調べると、60歳ぐらいから年齢とともに、記憶できる個数が減っていきます。
80歳ぐらいになると、思い出せても2個ぐらいになってきます。
しかし、これは80歳としては平均的といえます。
認知症になると、ひとつも思い出せなくなります。
記憶が短時間で消えていくからです。
 
よく知っている人の顔を思い出せない。
顔はわかっているのに名前を思い出せない。
これはよくあることです。
後になって思い出せれば、これは正常。
 
認知症になると、名前が思い出せないどころか、よく知っている人の顔を忘れてしまいます。
近所の人がわからなくなり、もっと進んでくると配偶者、息子、娘もわからなくなります。
 
食べたものを思い出す、それが大変なのはそれほど問題ではありません。
認知症が進むと、食べたこと自体を忘れ、食後にまだご飯を食べていないと文句をいったりするようになります。
 
約束を忘れて大失敗。
誰にでもあることですが、約束したこと自体を忘れてしまい、そんな約束はした覚えがないと逆上するようなら、問題です。
自分の間違いに気がつかないといってもいいでしょう。
 
日記や家計簿をつけなくなる。
長年日記をつけていた人が漢字を思い出せなくなったために、ひらがなが多くなり、内容も単純でお粗末になっていく。
そして最後は書くのもおっくうになりやめてしまう。
家計簿も計算が面倒になり、つけなくなる。
日記や家計簿と同じように、年賀状も出さなくなります。
まとまった文章が書けない、漢字を思い出せない、宛名が書けない、送り先の整理ができないなどの理由ですが、年賀状は毎年書くものですから、その変化はわかりやすいといえます。
 
家計簿をつけなくなるのは計算ができなくなるからといいましたが、買いものに行ってもお釣りの計算ができなくなって、お財布が釣り銭でパンパンになるのも認知症のはじまりです。
釣り銭の計算ができないので、とりあえず、大きなお札を出してしまうからです。
 
ニュースに無関心になる。
テレビの画面もただ眺めているだけで、読んではいません。
 
このほか総合的な判断ができなくなる、昔のことだけよく覚えているなどの症状が現れたら、専門医に診てもらいましょう。
「100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング より」
 
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物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれ 
 
物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
 
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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