痛みがわかれば、天気痛は怖くない

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痛みがわかれば、天気痛は怖くない
 
慢性痛のある人は、「突然襲われる強い痛み、すなわち急性化を未然に防ぐこと」「痛みに対する認知を戻すこと」そして「痛みの元になっている病気を治すこと」という、3段構えの治療が必要です。
 
天気痛がある人は、急性化のきっかけが天気の変化ですから、
1 天気の変化を察知して、痛みを未然に防ぐこと
2 自分の痛みが天気に左右されていることを知り、痛みをコントロールする方法を身につけ、痛みに対する認知を戻すこと
3 痛みの元になっている病気を治すこと
 という3段構えになります。
 
そのため、突然出る痛みには鎮痛剤で対処し、痛みの元の病気にはその病気の治療薬を服用しても、痛みに対する認知を戻さなければ、慢性痛がスッキリすることは難しいのです。
 
この重要性に医師が気づかず、認知を戻す必要があることをきちんと話さないと、患者さんはますますつらい状態に追い込まれます。
 
「こんなに薬を飲んでも痛いのはなぜだろう。なにかほかに原因があるんじゃないだろうか?」と思い、病院を転々としてしまったりするのです。そして、「なにもありませんよ。気のせいじゃありませんか?」などと言われて傷つき、医療不信に陥り、ますます不安に駆られるという悪循環に入り込んでしまいます。
 
そのようにしてたどり着いた患者さんに、「それは天気の影響を受けている、天気痛ですよ」「天気の影響を察知して、痛みをコントロールできるようにしていきましょう」「天気痛だとわかれば、痛みが怖くなくなりますよ」と言うと、「ああ、よかった」とほっとされます。
「先生と話しただけで、なんだか痛くなくなった」という人もいます。
まだ話しただけですから、「痛くなくなった」のは薬や治療の効能ではない、いわばプラセボ効果ですが、プラセボ効果だから無駄だということはありません。
それが認知を戻すことにつながればいいのです。
 
まだ、スッキリよくなってはいませんが、「私の痛みには天気の影響がたしかにあると思うから、先生が出してくれた薬を飲んで治療を続けていく」と言っています。
 
つまり、信頼してくれたわけで、これが治療の第一歩です。
自分の身体が天気の影響を受けていることを知り、天気の変化を見ながら痛みをコントロールし、「大丈夫だった」という経験を増やしていく。
 
それによって自己効力感が上がれば、「身体を動かしてみよう」とか、「外に出てみよう」という気持ちにもなります。
痛みにとらわれてなにもできなかったときとは認知が変わったわけで、こうなればあとは自分の力で回復していくことができます。
「天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法 より」
 
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ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。
 
なかでも注目が、ビタミンB12です。
古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
 
ビタミンB12は水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造を持っています。
脳はタンパク質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのためビタミンB12は血液脳関門を通過できるという特徴を持った貴重な栄養素なのです。
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調はもちろん、中枢神経の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
ビタミンB12の働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があり、実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれにもおすすめです。
 
ビタミンB12の働き
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