平均気圧が低いほど長寿

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平均気圧が低いほど長寿
 
天気痛の人に関していえば、高地への移住はプラスに働くかもしれません。
高地は低地よりも気圧が低いのですが、気圧は低いから悪いというわけではなく、安定していればいいわけです。
そして、気圧が低いということは、空気中に含まれる水蒸気も少なくなるため、湿度が低くさわやかです。
昔から高原に保養施設や病気療養施設が多い理由の一つは、このように気候が人にとって快適だからでしょう。
 
実は、「長野県に長寿の人が多いのはなぜだろう。もしかしたら気候と関係があるのではないか」と思い、国内各都市の平均寿命と気圧・気温の関係を調べたのです。
すると、緩やかではありますが、「平均気圧が低いほど長寿」という相関性がありました。
高地であっても天気の変化が激しいところは多々ありますから、一概にはいえませんが、昔から保養地になっているところを選べば天気痛が軽くなる可能性はあります。
 
ちなみに気温に関しては、平均気温が高いほど長寿という相関性が、女性のみありました。
 
私たちの身体や暮らしは、気象をはじめとする環境に大きく左右されます。
今はまだ、環境の変化が私たちの適応能力の範囲内に収まっているため、その重大さをさほど切実に感じていない人が多いかもしれません。
けれども、気象の激化がこのまま進めば、これまで天気痛や気象病でなかった人も、それらを発症する危険性が高まります。
すでに天気痛や気象病のある人は、今以上につらい状態に陥ってしまうかもしれません。
高所への移住も、仮定でなくなる日がくるでしょう。
 
そんな事態を防ぐには、いったいどうすればいいのでしょうか?
 
その第一歩が、「天気のような一見自分たちの健康とはかけ離れて見えるものが、本当はすごく大きな影響を心身に及ぼしていること」に気づくことではないかと、思っています。
そのことに、多くの人に気づいてもらえたら、そして、「人も自然の一部であり、環境の影響を受けずに暮らすことはできない」と、真剣に思うようになったら、天気痛や気象病で苦しむ人への理解が深まると同時に、さまざまな環境問題も、よい方向へと進み始めるのではないでしょうか。
 
 地球温暖化によってなにが起こるかというと、日本に関していえば「亜熱帯化」です。
すでに春と秋がなくなりつつありますし、雨の降り方もスコールのようになっています。
するとそれに伴って生態系が変わります。関西までしかいなかった昆虫が東北まで生息域を広げたり、北海道米の銘産地になったり、沿岸で捕れる魚の種類が変わったり、といったことは既に起こっています。
 
 変化は緯度に対して起こるだけではありません。
高度に対しても起こります。
これまで平地で作っていた作物が作れなくなって、耕作地が高地に移る。
暑さのあまり牛乳が出なくなって、乳製品が品薄になったことがありましたが、家畜も平地では飼育できなくなる。
南極の氷が溶けて海水面が上昇し、台風が大型化して高潮も桁外れになるなど、沿岸部の危険性が高まれば、人が住む場所も高地へと移る。みんな上へ上へという時代がやってくると考えられるのです。
 
そこで問題になるのが、高地の環境です。
気圧が低く酸素が少ないことが、人や家畜にどのように影響を与えるか。
気圧が低ければ二酸化炭素の濃度も低くくなりますから、それが農作物にどのような影響を与えるか。
これまでは登山など特別なケースが主だった高所医学がとてもポピュラーで重要なものになるのではないでしょうか。
「天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法 より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
また、最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。
大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
 
ビタミンB12の働き
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