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細かいことにはこだわらない
日本人は、精緻な作業が得意で、正確さを重んじ、細やかな心配りを美徳とする民族です。
ファストフード店に入っても、店員さんはていねいに接客をしてくれますし、電車も新幹線も時間ぴったりに到着します。
コンビニも、隙間なくきれいに並べてあって、製品管理が行き届いています。
電気料金や水道料金も、使用量に応じてきっちり決まっていて1円たりともまけてくれません。
先日、タイからいらしたお坊さんと医師を連れて、尼崎の町を案内したのですが、すべてのシステムがきっちり整っていることに驚いていました。
こんなにもええ加減なところがない国というのは、なかなかありません。
細かさというのは、日本人とってお家芸のようなもの。
それは美徳である一方で、ことストレスという点では重荷でもあります。
なぜなら、細かいことにこだわりすぎると、病気になりやすいのです。
全認知症のおよそ20%を占めていると言われています(専門家のなかには40%くらいに上るという人も)。
そこにはいない虫や人などがかなりリアルに鮮明に見えるそうです。
患者さんのなかにもレビー小体型認知症の人がたくさんいますが、もともとの性格に共通点があるように感じています。
というのは、在宅医療を頼まれて家に行くと、一瞬で「レビー的だな」とわかるのです。
ものすごく几帳面な文字でびっしりと書かれたメモが束になっていたり、机の上に置かれたリモコンやメモ帳がきっちりとまっすぐ並べてあったり……。
とにかく几帳面なのです。
若い人でもそういう人、います。
まじめで几帳面で細かいことにも気づくというのは決して悪いことではありません。
むしろほめられることも多いでしょう。
ファストフード店が立ち並ぶ前の沖縄県が長寿県だったのは、ひとつには「なんくるないさー(何とかなるさー)」という言葉に表れているような、細かいことは気にしないおおらかな県民性に秘訣があったのではないでしょうか。
一方で日本人というのは元来、「何くるないさー」精神とは反対の性質の人が多い。
日本人古来の気質を言い当てた言葉に「森田神経質」というものがあります。
簡単に言えば、ストレスをため込む、細かいことにこだわる生まじめな性格です。
日本人にはもともとそういう気質があるので、意識的にストレスから自分を解放する時間を持ったほうがいいと思います。
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
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ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
最近では、ケタ違いに大量のビタミンB12を摂取することで、脳神経系にさまざまな効果が認められることがわかってきました。
脳神経系への積極的な作用を期待するには、1日に3000μg(マイクログラム)をとるよう提唱しています。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、補った方が良いとされています。
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