歯周病治療で糖尿病を改善、歯磨きでがんを減らす

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歯周病治療で糖尿病を改善、歯磨きでがんを減らす
 
歯は、全身の病気と深く関わっています。
たとえば、歯周病動脈硬化を起こすという話は聞いたことがあるでしょう。
 
歯周病は、歯周病菌が慢性の炎症を起こし、歯茎が腫れ、悪化すると歯を支えている骨を溶かしてしまうという病気です。
しかも、歯周ポケットが深くなると、葉の根元についた歯周病菌が歯茎の毛細血管から大きな血管に入り、心臓に送られ、全身の血管を駆け巡ることになります。
 
歯茎に炎症を起こし、歯を支えている骨を溶かす原因である菌が全身を駆け巡るのですから、いいわけがありません。
歯周病があると、動脈硬化以外にも全身のさまざまな病気が起こりやすいことがわかっています。
 
たとえば心筋梗塞になる確率は、歯周病がある人はない人の3割増に。
脳梗塞にいたっては、歯周病があると2.8倍増えるという話もあるほどです。
 
また糖尿病も、歯周病と深いかかわりがあります。
歯周病と糖尿病は表裏一体の関係で、歯周病があると糖尿病になりやすく、糖尿病があると歯周病になりやすいのです。
しかも、糖尿病の人が歯周病を治療すると、糖尿病までよくなることもわかってきました。
 
 なぜ歯周病があると糖尿病になりやすいのかと言えば、歯周病菌が出す毒素がインスリンの働きを邪魔することが原因のひとつです。
一方、糖尿病によって歯周病が増えるのは、糖尿病が進行すると喉が渇くようになるのですが、その際、口も乾くようになります。
口が渇くということは唾液が少なくなっているわけで、細菌が繁殖しやすくなるのです。
また、糖尿病によって免疫力が下がることも歯周病になりやすくすると言われています。
 
このように歯周病は全身の病気の原因にもなっていて、歯周病を治療することは歯を守るだけではなく、全身を守ることにもつながるのです
 
こうした歯周病と全身の病気との関係は、耳にしたことがある人もいるでしょう。
では、歯磨きとがんの関係については知っていますか?
 
歯磨きをしないと、口腔がん、咽頭がん喉頭がん、食道がんにかかりやすくなることがわかってきたのです。
愛知県ガンセンター研究所の研究では一日1回歯を磨く人に比べて、一日に2回以上歯を磨く人はこれらのがんになるリスクが2割ほど低く、1回も磨かない人は7割も高かったそうです。
 
歯磨きとがんがなぜ関係するのでしょうか。
それは歯を磨かないと口の中の細菌が増加して発がん物質を増やすからではないかと考えられています。
 
歯磨きの回数でがんのリスクが変わるとは驚きかもしれませんが、ただ毎日歯磨きをするだけでがんになるリスクを減らせるなら、習慣にしないほうがもったいないと思いませんか?
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
 
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増えることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
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