かかりつけ医は複数持つべし

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かかりつけ医は複数持つべし
 
ここで言う「かかりつけ医」とは、「気軽に相談できる医者」という意味です
 
たとえば健康診断を受けて「精密検査を受けなさい」と言われたとき、気になる症状があるときなどに、気軽に相談できる医者を複数持っておくと安心です。
なぜ「複数」なのかと言えば、病院の勤務医でも町医者でも、専門があり、得意不得意があるから。
 
クリニックにも相談だけで外来に来る方がたくさんいます。
 
ちなみに、相談のためだけで医者にかかる場合、費用はいくらくらいだと思いますか?
 
たとえば、同じ国家資格の弁護士さんにちょっと相談したいと思ったら、5千円から1万円くせいでしょうか。
占い師さんに手相を診てもらうにも、3千円くらいはかかります。
 
では医者はと言えば、846円です。
 
安いと思いませんか?
いま、クイックマッサージで10分間肩や背中を揉んでもらっても1000円かかります。
 
なぜ安いのかと言えば、気になる症状があれば、相談だけでも健康保険がきくからです。
 
相談のみで医者にかかるということは、かかる費用は初診料のみ。
初診料は現在282点(2820円)なので、その3割または2割、1割が患者さんの自己負担になります。
「846円」は3割負担の場合です。
75歳以上の人は基本的には1割負担なので、たった282円で医者に相談できるということ。
 
相談と言えばセカンドオピニオンを連想する人もいるでしょう。
 
セカンドオピニオン外来の場合、30分1万円くらいかかります。
30分3万2千円というセカンドオピニオン外来もあります。
紹介状と資料一式を用意する必要があります。
セカンドオピニオンはなぜ高いのかと言えば、自分の患者さんではないのに忙しいなかわざわざ時間を作って相談に乗らなければいけない。
だから高く設定してあるのです。
 
 というわけでセカンドオピニオン外来と銘打ったところに予約を取っていけば、それなりの費用がかかります。
でも、資料を必要としない簡単な相談だけなら、初診で医者にかかれば、初診料のみです。
 
 本当に相談だけで医者にかかっていいの?
そう心配する人もいるかもしれません。
 
 安心してください。
断られることはありません。
なぜなら、医者には応召(おうしょう)義務があるから。
「相談だけで検査も薬も要らないんじゃ、うちは儲からないじゃないか!帰ってくれ」なんて言って医者が患者さんを追い返したら、応召義務違反になります。
 
相談だけで医者にかかってもいいということ、ぜひ覚えておいてください。
そして、気になること、困ったことがあったら、「放っておいてもいいのか」「専門的な検査を受けたほうがいいのか」まずは相談してください。
そのために、気の合う、そして養生法のアドバイスをしてくれる「かかりつけ医」を複数持っておくことをおすすめします
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
 
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増えることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
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