情けは人の為ならず、が証明されました

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情けは人の為ならず、が証明されました
 
身近な友人、知人、恩師などが
喜んでくれそうなことを
1週間に5回行なうと幸福感が高まる
 
「なんか最近ついてないなぁ……」「運が悪いなぁ……」と感じることはないでしょうか。
 
このように、幸福度が下がっているときは、自分の行動を振り返るチャンスです。
 
「情けは人の為ならず」という言葉がありますね。
 
これは、「人に情けをかけると、ロクなことがない」……と、誤用されていることも多いのですが、本当の意味は「他人のためを思った行動は、その人にとってだけではなく、まわりまわって自分にも返ってくる」という意味です。
 
このことわざが、「幸福度が低い」状態から脱却する良いヒントになります。
 
ヒューストン大学のラッドらが行った実験によると、人は自分のために何かをするよりも、他の人のために良いこと(「向社会行動」といいます)をして、それを達成できるとハッピーになるということがわかりました。
 
実験の内容はちょっと複雑なので、結果だけ簡単に書かせていただくと、「具体的に人のためになるような行動」を取ると、自分自身のハッピー度も上がるのです。
 
具体性を持たせるためには、期待と現実の溝をできるだけ小さくすることが大事です。
 
そのためには、達成しやすい目標を定め、それを実行し、達成することです。
 
誰かを笑わせるだとか、ゴミのリサイクルに出せるものの量を増やすだとか、そういった程度でいいのです。
 
これを、「他人の幸せのため」「地球環境のため」といった抽象的なレベルにしてしまうと、実現具合がはっきりしなくなって、具体的な目標に比べてハッピーと感じる度合いが低くなる結果が出ています。
 
また、カリフォルニア大学のリウボミルスキーらによるこんな研究もあります。
 
知らない人のコインパーキングの料金を払ってあげる、献血をする、友人の問題を解決する、昔お世話になった先生にお礼状を書く、といった具合に6週間にわたって週に何かしら5回良いこと――すなわち「1日1善」ならぬ「1週5善」――をした人と、特に何もしない人を比べた場合、前者の人の幸福度が高くなりました。
 
さらに、モローハウエルらの研究では、ボランティアなどに従事している人は鬱になる確立が少なく、またボランティアを長時間やればやるほど、幸福に感じる度合いが高くなる結果も出ています。
 
というように、つまりは恩を感じた人がいつか自分にも良いことをしてくれる、といったことではなく、人のためを思った行動は自分をハッピーにする即効性を持った最高のクスリなのです。
 
ほんのちょっとしたことで構いません。
ぜひ、日常に遊び心を入れて、人を喜ばせてみてください。
 
「情けは人の為ならず……」科学が発展するよりもはるか前に、ことわざや慣用句として定着している先人たちの集合知というのはすごいものですね。
「科学的に元気になる方法集めました より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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