
救急病院で気づいたこと
救急病院の心血管センターというところで約20年間働いてきました。
そこは、いわば戦場。
テレビでご覧になったこともあるのではないでしょうか?
「救急病院24時!」的な番組を。
血管の詰まりや破裂は待ったなし、すぐに治療をしていました。
それでも、病院までたどり着ければまだよい方。
血管が詰まったとたんに心臓が止まってしまい、病院にたどり着くことができなかった方もたくさんいらっしゃるのです。
心臓血管病は、ある日突然やってきます。
救急病院で働いていた間、実に多くの同じ言葉を患者さんや患者さんのご家族から耳にしていました。
それは、「昨日まであんなに元気だったのに」「昨日まではなんともなかったのに」という言葉でした。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
本当に、今まで何の兆候もなかった人が、ある日突然、病に倒れるのでしょうか?
結論から言ってしまうと、答えは「いいえ」です。
血管病は「沈黙の病気」と言われています。
血管はギリギリの状態になるまで文句ひとつ言わず、あなたのために頑張ってくれます。
そして、「もうだめだ!」というところで突然詰まってしまう、破裂してしまう。
あなたの知らないところで、あなたの血管はすでに悲鳴を上げているかもしれません。
ですから、そうなる前に日ごろからの血管メンテナンスの大切さに、ぜひとも気づいていただきたいのです。
では、いったい何に気をつければいいのでしょうか?
20年もの救急医療での経験から、あることに気づくようになりました。
生活習慣病を防ぐことはもちろん大事。
しかし、そのもっと奥に血管病の根本原因が潜んでいることに。
その根本原因とは、「血液栄養バランスの乱れ」「ストレスバランスの乱れ」「身体バランスの乱れ」でした。
「血液栄養バランスの乱れ」とは、いわば生活習慣病の原因となるものです。
血管に必要な栄養素が極端に欠乏し、不必要なものばかりがカラダに蓄積する。
この栄養バランスの乱れが生活習慣病を招き、血管の詰まり、破裂へと進んでいってしまいます。
「ストレスバランスの乱れ」とは、過剰な身体的神経的ストレスがたまっている状態を指します。
現代社会特有の多くのストレスが、知らず知らずのうちに蓄積し、その影響がやがて血管へ。
とくに、生活習慣病のない一見健康そうな人の突然死の原因となっています。
「身体バランスの乱れ」とは、圧倒的運動不足による血管の老化です。
仕事に追われて運動を怠っていたがゆえに、血管の若々しさも同時に失っていたのです。
血管病は、ある日突然降ってきます。
その時に突然あなたの人生が狂う。
そんな人生を望まないのならば、血管病の根本原因をなくすための血管強化にぜひ取り組んでください。
「強い血管をつくる5つの習慣 より」
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虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
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