
血管デトックスの主役「アディポネクチン」
アディポネクチンについてお話していきましょう。
さて、この物質の正体は何でしょう?
アディポネクチンとは、体内にある脂肪、それを構成している脂肪細胞というところから分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)のひとつです。
簡単な言い方をすると、お腹の脂肪の中に隠れているものです。
本来、脂肪はエネルギーを貯蔵したり、体温を正常に維持するために必要なものだと考えられてきました。
しかし近年、脂肪細胞からは多くの生理活性物質が分泌されることがわかってきています。
そして、この物質には善玉と悪玉が存在します。
悪玉の生理活性物質は血液の流れに乗って、血管を傷つけていきます。
一方、善玉アディポネクチンは血液を循環し、血管が傷ついているところを見つけると、自動的に修復してくれる作用や、血管での酸化や炎症を抑えてくれるなど、まさに血管デトックスにふさわしい働きをしてくれます。
ですから体内のアディポネクチンを増やすことが、まさに血管デトックスに直結するわけです。
では、その方法とは?
脂肪細胞を増やすためには、やはり太ることがよいのでしょうか?
もちろんこれは間違いです。
実は、脂肪細胞は大きくなりすぎると、とたんにアディポネクチンの分泌をストップさせてしまい、逆に悪玉アディポサイトカインを大量に分泌してしまいます。
とくに、肥満になればなるほど、また皮下脂肪よりも内臓脂肪の増加によって、アディポネクチンは分泌量が低下します。
つまり、アディポネクチンの分泌量低下に伴い、血管の老化が進行するということです。
やらなければいけないこと。
それは肥満を改善し、内臓脂肪を減らすことです。
内臓脂肪低下、すなわちウエストダウンを目指すのです。
ウエストダウンは、血管強化に必須ということです。
また、食べ物にもアディポネクチンを増やしてくれるものもあります。
たとえば大豆。
大豆に含まれるタンパク質が脂肪細胞の中にあるアディポネクチンを合成する機能を高めると言われています。
「強い血管をつくる5つの習慣 より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
また、ビタミンB12は、萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12について?
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