放っておくと怖い「歯周病」の正体

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放っておくと怖い「歯周病」の正体
 
見逃してしまうような小さなボヤ(慢性炎症)でも、長く続くと、大火事(深刻な病気)になる――。
そのもっともわかりやすく、もっとも身近な例が歯周病です。
 
歯周病は、名前のとおり、歯のまわりの病気。
具体的には、歯を支えている骨(歯槽骨)や歯ぐきが、歯周病菌に感染して「炎症」を起こす病気です。
口のなかには常に数百種類もの細菌が存在しています。
そのなかで歯周病の原因になる歯周病菌は、わかっているだけでも100種類以上にも。
ありふれた菌なので、歯周病菌にまったく感染しないということは、ほとんど不可能です。
口のなかに入ってきた歯周病菌は、“空気を嫌う菌”なので、空気が届きにくい空間を求めて、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきの間の溝に潜り込みます。
しっかり歯みがきをして歯のまわりについた汚れを取り除かなければ、歯周ポケットに潜り込む歯周病菌がどんどん増え、細菌同士が「プラーク」というネバネバとしたかたまりをつくりながら、奥へ奥へと進んでいきます。
その歯周病菌と、歯周病菌が出す毒素に反応して、歯ぐきで炎症が起こるのが、歯周病のはじまりです。
そこで気づいて、毎日の歯みがきでしっかりプラークを落としたり、歯科医院に行って汚れを取ってもらったらいいのですが、そのままにしていると、炎症はじわじわ広がっていきます。
歯を支えている歯槽骨にまで炎症が広がり、歯槽骨が溶け始めて、歯槽骨が半分ほどになると、支えを失った歯が少し揺れるように。
それでもなお、そのままにしていると、さらに歯槽骨が失われ、歯茎も下がり、歯がグラグラと揺れるようになって、食べ物が噛みにくくなったり、歯並びが悪くなったりして、最終的には歯を失うことになるのです。
 
最初に歯ぐきに炎症が起こってから、歯が失われるまでには15年~30年ほどあるといわれています。
ということは、その間に炎症の存在に気がついて、原因を取り除けば、歯を失わずにすむのです。
特に、歯ぐきのみの炎症の段階で気づいて手を打てば、100%元に戻ることができます。
逆に、歯槽骨まで炎症が進んでしまうと、一度失われた歯槽骨、下がった歯ぐきは、もう元には戻りません。
ところが、多くの患者さんは、歯槽骨が半分ほど失われて、歯がグラグラと揺れるようになって、ようやく「おかしい!」と気づき、歯科医院に駆け込むことになります。
虫歯のような痛みはなく、大した自覚症状はないので、見逃されてしまうのです。
最初は、歯ぐきの縁が赤くなったり、歯みがきをしたときにちょっと出血したりするくらいの“ボヤ”だったのが、10年、20年とくすぶり続けているうちに、歯という大切な臓器を失うまでの“大火事”になってしまう――。
歯周病は歯のまわりの組織で起こっている炎症のことですが、全身で似たようなことが起きていることを想像すれば、怖くなりませんか?
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
 現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
ビタミンB12について?
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