「老化した細胞」は、“炎症を促す物質”まき散らしている

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「老化した細胞」は、“炎症を促す物質”まき散らしている
 
そもそも、なぜ、「燃え続けてしまう」のでしょうか。
 
理由のひとつは、最初にくすぶりを起こす原因となった“火種”が取り除かれないからです。
 
どういうものが慢性炎症の“火種”になるかは、以降で詳しく説明しますが、食生活や運動習慣、ストレス、喫煙といったふだんの生活にも“火種”は隠れています。
 
日頃から何気なく行なっている生活のなかに“火種”があったとすれば、知らず知らずのうちに同じことを繰り返し、“燃料”をポンポン放り込んでいる可能性さえあります。
実際、多くの人はそうやって体をくすぶらせているのです。
 
 もうひとつは、関節リウマチやクローン病など、はじめから「慢性炎症」として発症してしまうものがあり、これはなぜ起こるのかはっきりと解明されていません。
敵などいないのに、勝手に免疫システムが暴走し、健全な細胞を傷つけて炎症を起こさせてしまうのです。
さらに悪いことに、炎症が炎症を呼ぶ悪の連鎖が起きてしまい、さまざまな疾患の原因となります。
 
 最後に、加齢によるものもあります。
 
 体を構成している全身の細胞にも寿命があります。
多くの細胞はときとともに分裂していきますが、その数には限界があり、50~60回ほどと言われています。
分裂を経て、「これ以上は分裂できません」という限界に達した細胞のことは「老化細胞」、分裂が限界に達した状態のことは「細胞老化」と呼ばれます。
 
 じつは、「老化細胞」は、分裂できなくなったからといって、すぐに死ぬわけではありません。
しばらくの間は、その場にとどまっています。
 
 そうすると何が起きると思いますか?
 
 老化した細胞のまわりで「炎症を促す物質(メディエーター)」が多く分泌されるのです。
つまり、「細胞老化」もくすぶりの原因になるということ。
 
 さらに、ひとつの細胞が老化すると、まわりの細胞も同調するので、一斉に老化し、炎症がさらに広がり、疾患へとつながっていくのです。
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
 現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
ビタミンB12について?
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