健康診断の数値「ここ」を見よう!

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健康診断の数値「ここ」を見よう!
 
じわじわと続く「くすぶり型の炎症」が少しずつ体をむしばんで深刻な病気を引き起こしてしまうということ、それを防ぐために「抗炎症」が大切です。
 
挫折や失敗といった“人生におけるくすぶり”は、その後の人生の糧になるかもしれません。
でも、こと健康に関しては、くすぶりはないに越したことはありません。
 
そうすると気になるのは、「私の体はくすぶっているの?」ということでしょう。
 
決定的な検査は残念ながらいまのところありません。
ただし、どのくらいくすぶっているのか“手がかりになる数値”があります。
 
そのひとつが、「高感度CRP(C-reactive protein:C-反応性タンパク)」です。
炎症が起こると、肝臓がいくつかのタンパク質をつくって、血流に乗せ全身に送り込みます。
そのひとつが、「CRP」というタンパク質なのです。
 
人間ドックや健康診断の血液検査でも、この「CRP」が測定項目に入っていることはありますが、血糖値やコレステロール値などとは違い、なじみのないアルファベットなので、気に留めていない人が多いのではないでしょうか?
 
健康診断の結果表が残っている人は、ぜひ取り出して見てください。
 
CRPは、
◎0.3mg/di以下・・・基準範囲
◎0.31~0.99mg/dl・・・要注意
◎1.00mg/dl以上・・・異常
とされています。
 
一般的に医療現場では、「CRP」は、急性炎症があるかどうかの目安としてつかわれています。
どこかに急性炎症があると、CRPの値は一気にポンと上がるからです。
 
たとえば、ふだんは限りなく「0」に近い人でも、ふつうの風邪にかかっただけで異常値まで上がるひともあります。
 
一方、慢性炎症は、“炎”ではなく、“くすぶり”なので、CRPの値もそこまで高くは上がりません。
「やや高くなる」程度です。
0.30mg/dlであれば「基準範囲」内と紹介しましたが、0.01mg/dlといった0」に近ければ近い値ほど安心です。
 
アメリカ食品・医薬品局(FDA)が、1999年に高感度CRP測定法を慢性炎症である動脈硬化の指標として承認しており、近年では人間ドックでも心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクアセスメントとして高感度CRPが行なわれています。
具体的には0.20mg/dl以上になると冠動脈疾患のリスクが高いといわれています。
 
CRP測定には、「一般のCRP検査」と「高感度CRP検査」の2種類があります。
従来の一般CRP検査では、0.1mg/dl以下は測定することができず、くすぶり型の弱い炎症をとらえることはできませんでした。
 
測定技術が進歩して、通常のCRP検査の100倍以上の感度を持つ「高感度CRP測定」が登場し、0.01mg/dlまで測定することができるようになりました。
 
風邪やケガ、歯周炎などでもCRPの値は上がるので、CRP検査だけで判断することはできませんが、特に生活習慣病を有する人は、動脈硬化のリスクのひとつの目安として注目してください
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
 現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
ビタミンB12について?
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