血管に「コブ」ができるまで
血管に「コブ」ができるまで
血管内部の小さな傷から慢性炎症が起こり、
そのままくすぶりが続くと
それぞれの病気に炎症がどのようにかかわっているのか、一つひとつ見ていきましょう。
動脈硬化の原因はなんだと思いますか?
血圧が高い人は、動脈硬化を起こしやすい。
血糖値が高い人は、動脈硬化を起こしやすい。
どれも正解です。
□血管に「コブ」ができるまで
1.血管内皮細胞の障害と「単球(白血球)」の侵入
最初のきっかけは、血管の内側が傷つくことです。
血管のいちばん内側「内膜」の表面には、「血管内皮細胞」という細胞がびっしりとシート状に並び、血液や血管の機能をコントロールしながら、血液から必要なものだけを取り込んでいます。
ところが、この血管内皮細胞が傷つくと、「炎症を引き起こすメディエーター(伝達物質)」が次々と出され、「単球」という白血球(免疫細胞)の一種が血管内皮にくっつき、内皮細胞のすき間から血管の壁の内側に入り込んできます。
内皮から血管壁の中へと侵入した「単球」は、異物を貪り食うようにして処理する細胞「マクロファージ」へと変化します。
2.異物の侵入
一方、「血管内皮細胞」が傷ついてバリア機能が弱まると、血管壁内に異物が進入しやすくなります。
3.免疫システム発動
免疫細胞の主役のひとり、白血球の「単球」から変化した「マクロファージ」は、アメーバのような細胞で、病原菌などを自らの体内にパクパクと取り込んで殺し、体を守っています。
「酸化LDLコレステロール」はこうした異物とみなされ、マクロファージに処理されます。
4.限界まで働いた免疫細胞が破裂、蓄積
くすぶり型の炎症」が少しずつ体をむしばんで深刻な病気を引き起こしてしまうということ、それを防ぐために限界を越えるまで「酸化LDLコレステロール」を食べつくすと、マクロファージは「泡沫細胞」と呼ばれる脂肪のかたまりに変わり、血管壁の内部に蓄積してしまい、やがてコブのように隆起します。
そうやって、血管壁の内側に「コブ(プラーク)」ができていくのです。
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
ビタミンB12について?
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