「突然死」を防ぐために知っておきたいこと

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「突然死」を防ぐために知っておきたいこと
 
一連の流れを見ていくと(2018.2.26ブログ参照)、「動脈硬化」とは、「血管内皮細胞」が傷つけられたのをきっかけにはじまる「免疫細胞たちと酸化LDLコレステロールのたたかい」であることがわかります。
「酸化LDLコレステロール」という、体にとっての“異物を排除するための炎症反応が、結果的に動脈硬化を引き起こしているのです。
 
その最初のきっかけをつくるのが、加齢や高血圧、高血糖、高コレステロールなどです。
血管にはたえず血液が流れていますが、流れている血液の勢いが強すぎたり(血圧が高い)、余計な糖やコレステロールが溢れていたりすると(高血糖、高コレステロール)、血管のいちばん内側にある内皮細胞が傷つけられてしまいます。
 
しかも、それらの原因が取り除かれない限り、内皮細胞の障害は続き、血管壁のくすぶりも続くのです。
 
高血圧、高血糖、高コレステロールといった要因は、慢性炎症を起こす“火種であるとともに、炎症を続けさせる“燃料でもあるということ。
 
血管にコブができてもなお燃料を入れ続け、くすぶらせ続けていると、コブは不安定なまま存在し続けます。
まるで中華料理の“小籠包のように、コブの中身は柔らかく、覆っている膜は薄く、傷つきやすい状態です。
 
そして、何らかの刺激でコブがやぶれると、出血を止めようとして血液中の血小板が集まり、「血栓」という血のかたまりをつくります。
 
それが大きくなって血液の流れを止めてしまったり、あるいは、血流に乗って別の場所に運ばれ、そこで動脈を詰まらせてしまうこともあります。
そこが心臓の血管だったら「心筋梗塞」を、脳の血管だったら「脳梗塞」を引き起こしてしまうのです。
 
血管内皮のちょっとした傷からはじまった炎症が、痛みも違和感もないままだらだらと続き、しまいには心筋梗塞脳梗塞といった命をも奪う深刻な病気を引き起こす――。
まさに、「小さなボヤが大火事に」です。
最近は、動脈硬化は「慢性炎症疾患」であるという考えのもと、新しい診断、治療薬の研究・開発が進められています。
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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