「2:1:7」の健康法則

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2:1:7」の健康法則
 
 あらゆる臓器のなかで腸はもっとも「炎症しやすい(老化しやすい)臓器」です。
 
 腸内に残った未消化物質は腸内の「悪玉菌」が分解するのですが、そのときに有害な物質やガス「毒素」が出ます。
 
 腸は毒素を「異物」とみなすと、腸壁を守るために、攻撃を始めます。
炎症が起こるのです。
 
さらに、加齢による腸の老化や食べ過ぎ、睡眠不足など生活習慣の乱れ、ストレスなどによって炎症の原因が続くと、慢性炎症につながり、細胞を破壊し、やがて全身の生活習慣病の原因になるのです。
 
「腸の慢性炎症」の恐ろしいところは、腸には、体内の免疫細胞の約7割が集まっており、当然、免疫機能への影響も大きく、それがアレルギーの原因になったり、腸炎や大腸がんのもとになる可能性があるところです。
 
■「2:1:7」の健康法則
 
潰瘍性大腸炎にしてもクローン病にしても、まだはっきりとしないことは多いのですが、どちらも、果物や野菜、食物繊維を多く摂る食生活が発症リスク低下に役立つと以前から指摘されています。
 
最近公表された国内の研究結果でも、ミカンやイチゴ、こんにゃく、きのこ類をたくさん食べているほうが、リスクが低くなると報告されました。
そのどれもが食物繊維が豊富です。
 
「食物繊維が体にいい」というのはみなさん知ってのとおりですが、もう少し具体的に説明すると、食物繊維は腸内の「善玉菌」のエサになって、善玉菌を増やし、「悪玉菌」や有害物質を減らしてくれます
だから「体にいい」のです。
 
ところで、「腸内バランス」という言葉が使われますが、言い換えれば、腸内細菌の善玉・悪玉バランスのことです。
 
腸内には100兆から1000兆個もの腸内細菌が棲んでいます。
それらは、体にとっていい働きをする「善玉菌」、よくない働きをする「悪玉菌」、どちらでもない「日和見菌」の3種類に分けられ、「善玉菌:悪玉菌:日和見菌」の割合は「2:1:7」が理想的といわれています。
 
いちばん多いのは善でも悪でもない「日和見菌」ですが(長いものに巻かれるタイプで、多いほうを味方する)、悪玉菌よりも善玉菌が多いことが「腸内バランスがいい」ということなのです。
 
■オクラ、里芋、なめこ……「ネバネバ系食材」が腸を守る!
 
食物繊維が豊富な食べ物をたくさん摂ることで「潰瘍性大腸炎」も「クローン病」も改善されるというのは、腸内バランスがよくなることで、悪玉菌がつくりだす有害物質が減って「炎症が抑えられるから」でしょう。
悪玉菌が多いと、アンモニア硫化水素などの体に有害なものが増え、腸をくすぶらせてしまうのです。
 
身近なところでいえば、「便秘」も腸をくすぶらせる原因になります。
出すべきものが出ないと、腸内で便が腐敗して悪玉菌が増え、体に有害な物質が腸内に溜まってしまうからです。
 
便秘解消にも、ご存知のように食物繊維が大事。
とくに、水に溶けるタイプの「水溶性食物繊維」を意識して摂りましょう。
もうひとつのタイプの「不溶性食物繊維」は、水分を吸収して膨らみ、便のかさを増して腸壁を刺激し、腸の運動を活発にしてくれるのですが、もし、便が詰まっているタイプの便秘だった場合、さらに詰まらせてしまう可能性があります。
 
オクラや里芋、なめこなどのネバネバ系食材や、こんにゃく、海藻類、アボカド、いちじくなどが、「水溶性食物繊維」が豊富な食材の代表です。
 
「たかが便秘」と思うかもしれませんが、「便秘がちな人」は腸だけではなく血管もくすぶらせ、全身をくすぶらせてしまっているかもしれません
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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