定年=第二の人生のスタート

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定年=第二の人生のスタート
 
現代人は「定年=人生の終わり」という意識を持ってしまいがちです。
これは、今すぐ改めなければなりません。
定年後も、まだまだ脳が成長する人生が用意されており、定年は間違いなく、第二の人生のスタートだからです。
 
「人生の終わり」なとど考えると、脳は成長をやめてしまいます。
むしろ、何歳になっても「自分は永遠の50歳なのだ」という意識を持つべきです。
そう自分に言い聞かせることが自分を若返らせ、さらには脳を生き生きとさせてくれます。
そして脳が生き生きすると、認知症の予防にもなります。
 
本来、脳とは、人間にとってポジティブなもののはず。
しかし、脳の話をするときに、どうしても病気の話ばかりしてしまいがちです。
 
たとえば「脳が不健康な状態にある」といわれると、「私は鬱病なのではないか」と落ち込む人が少なくないでしょう。
しかし、たとえ脳の一部が病んでいたとしても、その脳が完全に不健康な状態にあるわけではありません。
健康な部分がたくさん残っているからです。
 
つまり、脳とは個ではなく集合体なのです。
しかし、そんな脳の特徴を知らない人がほとんどなのではないでしょうか。
 
それから、脳の話を心の話しにすり替えてしまう人も少なくありません。
確かに脳は心を表現します。
しかし、脳と心はイコールではありません。
 
これまでに、脳死植物状態の人、あるいは重度の障碍者の脳も、たくさん見てきました。
大脳の表面に広がる「大脳皮質」の言語中枢にある言語野という部分が壊れると、人は言葉で心のうちを表現できなくなります。
しかし、言葉を失った人に心がないのかといえば、そんなことはありません。
なぜなら人は言葉以外にも、身振り手振り、あるいは表情など、ほかの方法で表現できるからです。
 
 だから脳と心はイコールではない。
では、脳はいったい何なのかといえば、すばり「表現装置」なのです。
人間は表現装置である脳を通して、自分の心を相手に伝えているというわけです。
だからこそ、脳は常に健康な状態にしておかなければなりません。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
 
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
 
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
ビタミンB12について?
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