人生は脳の成長の仕方と表裏一体

イメージ 1
人生は脳の成長の仕方と表裏一体
 
脳を成長させるために意識してもらいたいのは「父力(ちちりょく)」と「母力(ははりょく)」です。
 
父力とは、人と人を繋ぐ調整力、あるいは縁の下の力持ち的な脳力のことです。
そして母力とは、他者を理解して受け止める包容力のことです。
 
こうした力を発揮することは、脳全体を刺激しながら、中高年になってから伸びる超前頭野のほか、五感で得た情報を分析したり理解したりする「超頭頂野」も成長させていきます。
 
父力と母力は社会生活で求められる機会が多く、たとえば同窓会の幹事を務める際にも必要になります。
 
幹事は同窓会を開催するに当たって、事前に複数の同級生の予定を聞いて、なるべく多くの人が出席できる日にちと場所を決めます。
さらに同窓会当日も、場が盛り上がるように気を配らなくてはなりません。
もし我が儘を言う同級生がいても、可能な限り対応しなければならないでしょう。
 
つまり、同窓会の幹事は調整力と包容力がなければ務まらない。
そしてこれらの脳力は、脳が成熟する40代から50代にかけて磨かれていく脳力です。
もし幹事を務めたときに、嫌だ、辛い、面倒臭いと感じたら、父力や母力が欠如しているともいえます。
 
親戚との会合など、普通なら面倒だと敬遠しがちなことにも顔を出すと、父力と母力が養われます。
あるいは部下や友人の悩みに耳を傾け、相手を思いやってアドバイスするのもいいでしょう。
 
中高年になるということは、「老いの入り口」に差し掛かるどころか、脳の成長の真っ只中にいるということなのです。
脳はいくつになっても成長するということさえ分かっていれば、より良い人生を送ることができるはず。
そのため、面倒臭いと感じることにもどんどん挑戦してもらいたいと思います。
 
「自分の脳力はこの程度」と考え、諦めている人が多いかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
 
自分の脳力は脳によって左右される。
そして、その脳の有り様を決めているのは、ずばり日常生活の過ごし方です。
それは何歳になっても変わることはありません。
仕事や休日を含めた現在のライフスタイルが、自分の脳を特徴づけているのです。
 
つまり、自分の人生や自分の脳力は、脳の成長の仕方と表裏一体になっているということができます。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
 
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
 
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!