亜鉛が足りないと生命力がダウンする

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亜鉛が足りないと生命力がダウンする

 

かつては高齢者に多かった味覚障害が、若者の間でも増えています。

市販のお総菜が薄味に思えてマヨネーズやソースをかけずにいられない。

リンゴと梨の味の違いがわからない。

最近、何を食べてもおいしくない……。

あなたもそんな一人なら、亜鉛が足りないのかもしれません。

 

亜鉛は、正常な細胞分裂を促したり、体を構成するタンパク質の合成やホルモンの分泌にかかわったりと、生命活動に欠かせない働きをしています。

そのため、不足すると新陳代謝が悪くなります。

なかでも舌の表面にある味を感じる細胞(味蕾)は、新陳代謝のサイクルが短いので、味覚障害という形で、いち早くトラブルが現れるのです。

 

ほかにも、肌荒れ、抜け毛、免疫力や記憶力の低下、イライラしてキレやすくなるなど、さまざまな問題が出てきます。

 

カルシウム同様、亜鉛も日本人が不足しがちなミネラル。

インスタント食品やスナック菓子をよく食べる人、お酒好きの人、激しい運動をする人は、特に注意が必要です。

 

 

ビタミンCと一緒にとると亜鉛の吸収力がアップ!

 

なぜ亜鉛が不足しがちなのかというと、もともと体に吸収されにくいうえ、加工食品に含まれる食品添加物などによって、さらに吸収率が下がってしまうから。

 

また亜鉛は、フリーラジカル活性酸素と闘う抗酸化酵素やアルコール分解酵素をつくる材料にもなります。

そのため、ストレスが増えたり、お酒を飲みすぎたりすると、体内で亜鉛が大量に消費され、亜鉛不足に拍車がかかります。

激しい運動や労働も同様。

1リットルの汗には、1mg以上の亜鉛が含まれているのです。

 

亜鉛の推奨量は成人男性で1日11mg、女性で8mgですが、これは最低ラインと考えて多めにとるようにしましょう。

 

亜鉛が豊富な食べものといえば、なんといっても牡蠣。

100g中に13~40mg含まれています。

豚レバー、牛もも肉、ウナギ、ナッツ類、大豆製品もおすすめ。

レモンなどビタミンCの多いもの、梅干しなどクエン酸を含むものと一緒にとれば、吸収率がアップします。

「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」

 

※「うなぎと梅干は食べ合わせが悪い」と言われてきましたが?

 

【医学的には】

梅干は胃酸を濃くして、うなぎの油分の消化を助けるので好ましい。

食べ合わせの言い伝えには、根拠なし。

 

うなぎと梅干を一緒に食べたからといって、 体調に悪影響を及ぼすといった、明らかな医学的根拠はありません。

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。

 

ビタミンB12について?

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健康の基本は、いろんなものをちょっとずつ

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健康の基本は、いろんなものをちょっとずつ

 

主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを

食品の産地も「いろいろ」が安心

 

吐き気と不整脈を訴える患者さんの血液検査をしたら、血中のカリウム濃度が異常に高かったことがありました。

話を聞くと、テレビで「朝バナナダイエット」というのを見て以来、朝はバナナだけを食べていたとか。

その人は腎臓が悪かったため、余分なカリウムを排出できなかったのです。

納豆の食べすぎでも高カリウム血症になりかねない。

 

どんなに体にいいものでも、毎日同じものを大量に食べるのはよくありません。

過剰摂取しても問題ない食材でも、そればかり食べていればほかのものが食べられなくなり、栄養が偏ってしまいます。

できるだけ多くの食材をちょっとずつ食べるよう心がけてください。

 

食品の産地やメーカーも、バラエティに富んでいたほうがいい。

同じ場所でとれた魚ばかり食べていて、その海が工場排水で汚染されていたら、重金属中毒になる危険もあるのです。

農薬をはじめとする化学物質や毒物などのリスクを下げるためにも、日本全国、世界各国、いろいろな産地の食材を選びましょう。

 

 

栄誉バランスを考えるなら白米より雑穀ブレンド

 

いろいろなものをちょっとずつ食べるのが面倒だという人は、ご飯を白米オンリーではなく、雑穀ブレンドに替えてみましょう。

 

ヒエ、アワ、キビといった雑穀は、食物繊維が豊富。

カルシウム、鉄、亜鉛カリウムなどのミネラル分やビタミンB群も多く含まれています。

 

黒米や赤米、緑米、野生種の形質を残す古代米もおすすめです。

古代米は白米より、やはり食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富。

そのうえ、黒米の色素であるアントシアニンや、赤米の色素のカテコールタンニン、緑米の色素のクロロフィルは、抗酸化物質として知られています。

老化を抑制し、がんや生活習慣病を防ぐ作用が期待できるのです。

 

健康ブームの中、雑穀や古代米に麦、玄米、豆類などもブレンドした商品がスーパーやインターネットで手軽に買えるようになりました。

栄養バランスを整えるため、上手に活用してください。

「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」

 

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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。

肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。

つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。

なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。

 

イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。

このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。

幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。

 

確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。

お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。

それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。

 

また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。

動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。

これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。

そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。

ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わりその結果若さにもつながることにもなります。

 

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老化と病気の元凶はフリーラジカルと活性酸素

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老化と病気の元凶はフリーラジカル活性酸素

 

老化というのは、体が酸化すること。

鉄が錆びていくようなものです。

動物は呼吸により酸素を取り入れエネルギーを燃やして生きているわけですから、「生きること=酸化すること」

いわば、老化は避けられない宿命ともいえます。

 

とはいえ、この呼吸のプロセスの中で、特に悪さをするものがあります。

酸素を吸いこんだときにエネルギー産生に使われず体内に残ってしまう2~3%の酸素由来物質。

これが活性酸素と呼ばれているものです。

 

活性酸素は、フリーラジカルの仲間です。

フリーラジカルというのは、ペアになっていない電子を持っている原子や分子のこと。

ペアになっていないので、とても不安定な存在です。

 

正常に働いていた遺伝子や細胞膜を次々と破壊し、異常な状態を引き起こします。

つまり病気や老化のもととなるものなのです。

 

代表的な活性酸素は、「ヒドロキシルラジカル」「スーパーオキシドラジカル」「過酸化水素」「一重項酸素」の四つ。

そのうちヒドロキシルラジカルが人体にもっとも有害なフリーラジカルで、細胞膜の成分である脂質を酸化して「脂質ラジカル」など危険なフリーラジカルを発生させ、動脈硬化やがんの原因になる「過酸化脂質」をドミノ倒し的に増やしていきます。

過酸化水素や一重項酸素はフリーラジカルではないのですが、過酸化水素は体内の鉄分と反応してヒドロキシルラジカルの発生源となり、また、一重項酸素は目や皮膚に大きなダメージを与えます。

 

若いときは、ホルモンや酵素などが体内でたっぷりと分泌されているので、それらが強固な抗酸化ネットワークをつくり、フリーラジカル活性酸素が暴れるのを防いでくれています。

ところが年をとると、ホルモンも酵素も減ってきて、悪さを止められなくなります。

それが、いわゆる老化や病気です。

 

老化を遅らせて若さをキープし、病気を未然に防ぐためには、私たちの体に備わっている抗酸化力を高めてやることが必要です。

つまり、錆びない体をつくるようにすればよいのです。

 

抗酸化力を高めるには、ストレスを減らすことや、良質な睡眠、適度な運動など、いくつかの有効な方法があります。

何か一つだけで魔法のように若返るというわけにはいきません。

生活全体が大切ということを理解していただいたうえで、まず食べ物や飲み物について考えていきましょう。

「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

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人生に真摯に向き合う

 

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人生に真摯に向き合う

 

たとえばアルツハイマー病と診断されても、人生は終わりではなく、その後も長い経過があるので、人生をもう一度考える機会になります。

 

診断の結果を受けた後の人生をいかに生きるか。

それを考えることは、守りではなく攻めの一歩です。

敵を見極めることは、闘いの始まりです。

脳の異常を早く知り、対応策を打つことは、脳の健康寿命を維持することになるからです。

 

 

脳の状態を把握することは、全身の健康を把握するのと同じです。

アミロイドβの状態や生活習慣病の度合いによって、緊急度は人ごとに異なります。

 

 

身体の疾患治療でも、本当は、その人の肝機能が悪いのはなぜか、血糖値はなぜ高いのか、という点から、一人ひとりに介入しなければいけません。

どんなライフスタイルで、これから先どんな人生を送りたいのか。

病状に合わせた薬の処方箋を書くだけでなく、生き方の処方箋を共に考えるのが近代医学の務めであるはずです。

このような観点は、脳の病気ではさらに必要です。

 

どんな病気もその人の人生と生活の一部である以上、医師は全力で向き合わなければいけないと思っています。

 

 

辛い咳が出たり高い熱が出たりと、病気は患者に苦しみや痛みを強います。

しかし、咳は痰とともに細菌やウイルスを排除するため、高熱は熱に弱いウイルスを死滅させるため、痛みは病巣の場所を知らせるためです。

 

つまり、症状は自らの個体を守るための身体の防衛機能の表れなのです。

 

そう考えると、人間の身体はまさしく奇跡。

特に脳は、奇跡の臓器です。

 

 

その脳の機能に変調が生じることは一大事であり、生物体としての身体的な異常だけでなく、社会的存在としての人間のあり方にも大きな影響を及ぼします。

 

超高齢社会の中で、この脳機能の変化として最も典型的な例が認知症であり、中でもアルツハイマー病だということでしょう。

このアルツハイマー病の治療や予防は、かなりの部分で見通しがたってきました。

 

そして、その重要要点は、身体の寿命とともに脳の寿命を延ばすことにあるということです。

 

健康に生きて身体の寿命を延ばし、同じだけ脳の健康寿命を延ばすところに、人間が長生きする幸せはあるのです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

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アミロイドPET検査は最終兵器

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アミロイドPET検査は最終兵器

 

アミロイPET検査は、アミロイドβに取り込まれる性質をもつ放射性製剤を体内に投与して、MRIなどには映らない沈着の度合いを画像で確認します。

アミロイドβの有無を、ダイレクトに見ることができるのです。

 

アルツハイマー病の診断に関して言えば、アミロイドPET検査こそ最終兵器であり、ゴールドスタンダードと呼ばれています

 

 

もちろん、この1種類の画像だけで、認知症と診断することはありません。

臨床症状や神経症状を見るほか、血液検査や心理学的な検査も行ないます。

画像検査が発達したのは素晴らしいことですが、それだけに頼ってしまうとミスが起きやすくなります。

 

 

PET検査によって、アミロイドβを早期に発見しようと努めています。

アミロイドβは、アルツハイマー病を発症する20年も前から溜まり始めることがわかっています。

70代で認知症になりやすいことが逆算すると、50代からアミロイドPET検査を受ければ、認知症の予防につながるわけです。

 

認知症の患者数は、65歳から5歳ごとに倍増します

人口比で、65~69歳は2%、70~74歳は5%、75~79歳は11%。

80~84歳は24%、85歳以上だと、実に56%を占めます。

 

早期発見によって発症を5年遅らせることができれば、計算上その年齢層の患者数を半分に抑えることができます

 

 

アメリカでは、300を超える施設でアミロイドPET検査を行なっています。

2019年に、1万1000くらいの症例をまとめた論文が『JAMA』という医学雑誌に載りましたが、アミロイドPETによって正確な診断ができ、治療方法や薬の選択が変わったことが報告されていました。

 

日本でアミロイドPET検査が受けられる施設は、まだ10カ所未満しかありません。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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脳ドックはアルツハイマー病発見の役に立たない

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脳ドックアルツハイマー病発見の役に立たない

 

現在、広く行われている脳ドックは、人間ドックのオプションとしてMRIが使われています。

自覚症状のない脳梗塞や、くも膜下出血の原因となる動脈瘤、脳しゅよう、血管性認知症を見つけるのに適しています。

 

しかし、認知症の原因の約7割を占めるアルツハイマー病の早期発見には役立ちません。

 

なぜかと言うと、脳の形態を見るCTやMRIでは、脳の萎縮がある程度進んでからでないと、異常を見つけられないのです。

MRIで脳の萎縮が認められる段階は、軽度認知症害(MCI)の後半、つまり認知症を発症する直前。

もはや、多くの場合、二次予防にも手遅れです。

せっかく検査しても、これでは意味がありません。

 

 

認知症の前の段階としてMCIがあり、その前の段階として主観的認知機能低下(SCD)があります。

 

MCIのうち半分は、5年以内にアルツハイマー病に移行するといわれます。

つまり、MCIになる前に食い止めることが肝心です。

 

まだ健康なときや、SCDの時点でアミロイドβの沈着を見つけることができれば、そこから先の二次予防や三次予防、つまり発症と進行を遅らせる策を講じることができます。

またアミロイドβ沈着の病変がなければ、SCDやMCIの段階から認知機能を回復させることも可能です。

 

アミロイドβが溜まり始めていて、しかし神経細胞はまだ健在という時期に、脳の状態を知ることが大切なのです。

そして、認知症状が出る前に、アルツハイマー病にかかっているかどうか判断できる検査が、アミロイドPETです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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認知症の予防とは

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認知症の予防とは

 

年を取るにつれて誰もが心配するのは、脳の老化によって物覚えが悪くなったり物忘れが酷くなること、そして認知症でしょう。

 

認知症について講演したとき、診断、治療、予防のどの話を聞きたいか、集まったみなさんの拍手の多さで決めたことがあります。

診断に対する拍手はまばら、治療はやや多く、予防について聞きたいという拍手が大多数でした。

 

認知症は病気ではなく、正常な老化作用が極端化されたものだという説があります。

アクセラレイテッド・エイジング(accelerated aging=促進老化)という考え方です。

病気と正常な老化をどこで線引きするかは難しいですが、高齢になるほど認知症が増えるのは動かせない現実です。

 

 

研究が進んだ結果、認知症を完全に予防したり治したりすることはまだできないものの、認知症になる前の段階についてはいろいろとわかってきました。

そのキーワードが、アミロイドβです。

 

繰り返しますが、今の段階では、睡眠の質を高めたり歯周病を治したりして、アミロイドβが溜まらないようにすることが、アルツハイマー病による認知症の最適な予防です

 

 

進行を遅らせる三次予防については、すでに薬があります。

しかしそれは、認知症になってしまったあとの話。

アミロイドβが溜まっても病的な量まで増やさない次世代の治療薬が開発されれば、アルツハイマー病の進行を食い止めたり、発症を防いだりすることができます。

 

 

そして我々の将来的な目標は、認知症にならない一次予防です。

 

認知症を予防することは、脳の老化を防止し、何歳になっても健康な状態を維持することと同じです

身体と血管の老化、神経の老化、社会的な存在としてのメンタルの老化を、少しでも防ぐことです

一次予防はまだ不可能ですが、発症のリスクを下げたり、発症を遅らせたりすることは確実にできます

 

認知症の特徴として、症状が進むほど自分の状態の理解が不十分になるので、治療に真摯に取り組む意志を維持できなくなることがあります。

その意味でも、早めの予防が欠かせません。

 

※一次予防…アミロイドβが溜まらないようにする

 二次予防・三次予防…発症と進行を遅らせる

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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