健康の基本は、いろんなものをちょっとずつ
主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを!
食品の産地も「いろいろ」が安心
吐き気と不整脈を訴える患者さんの血液検査をしたら、血中のカリウム濃度が異常に高かったことがありました。
話を聞くと、テレビで「朝バナナダイエット」というのを見て以来、朝はバナナだけを食べていたとか。
その人は腎臓が悪かったため、余分なカリウムを排出できなかったのです。
納豆の食べすぎでも高カリウム血症になりかねない。
どんなに体にいいものでも、毎日同じものを大量に食べるのはよくありません。
過剰摂取しても問題ない食材でも、そればかり食べていればほかのものが食べられなくなり、栄養が偏ってしまいます。
できるだけ多くの食材をちょっとずつ食べるよう心がけてください。
食品の産地やメーカーも、バラエティに富んでいたほうがいい。
同じ場所でとれた魚ばかり食べていて、その海が工場排水で汚染されていたら、重金属中毒になる危険もあるのです。
農薬をはじめとする化学物質や毒物などのリスクを下げるためにも、日本全国、世界各国、いろいろな産地の食材を選びましょう。
栄誉バランスを考えるなら白米より雑穀ブレンド
いろいろなものをちょっとずつ食べるのが面倒だという人は、ご飯を白米オンリーではなく、雑穀ブレンドに替えてみましょう。
ヒエ、アワ、キビといった雑穀は、食物繊維が豊富。
カルシウム、鉄、亜鉛、カリウムなどのミネラル分やビタミンB群も多く含まれています。
古代米は白米より、やはり食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富。
そのうえ、黒米の色素であるアントシアニンや、赤米の色素のカテコールタンニン、緑米の色素のクロロフィルは、抗酸化物質として知られています。
老化を抑制し、がんや生活習慣病を防ぐ作用が期待できるのです。
健康ブームの中、雑穀や古代米に麦、玄米、豆類などもブレンドした商品がスーパーやインターネットで手軽に買えるようになりました。
栄養バランスを整えるため、上手に活用してください。
「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸とたんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わりその結果若さにもつながることにもなります。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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