第9回 神経ビタミンとしてのB12

ビタミンB12発見の当初は19世紀中頃、鉄分の補給でも治癒しない
悪性貧血と呼ばれる病気があることから始まりました。

1920年代から1930年代にかけて、この種の特殊な貧血に
動物の肝臓が有効であり、動物性食品にこの有効成分が
含まれているらしい事が漸くわかってきました。

ビタミンB12の研究の初期は、ビタミンB12と言えば悪性貧血、
悪性貧血と言えばビタミンB12と言われました。

しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっていま
す。

末梢神経の不調-手足の痺れ・麻痺・痛みなど-はもちろん、
中枢神経-脳・脊髄-の機能低下にも有効である事が明らかになっています。

末梢神経の不調に関しては、ビタミンB12は既に健康保険採用となっており、
国費で負担してくれるところまで行っていますが、
中枢神経の機能低下に関しては、今後の課題です。

しかし、既に充分多量のビタミンB12を含む健康食品によって、”驚くべき効果”と
言っても良いほどの顕著な改善が多数知られるにいたってます。