体温が低くなると・・・

イメージ 1

体温が低くなると・・・

体温が低下する原因をつくり出すのは、生活習慣やストレスなどです。
全身を巡って体を温めている役割を持つ血液の流れを悪くするのは、消化吸収した食物を送る腸の働きにも関係しています。
冷え性だから」と厚着をするより、栄養をバランスよく摂って、体を動かすことが大切です。運動することで、血液の循環を促す筋肉の維持や、血液を送るポンプの役割をする心臓の筋肉の動きも促すため、血流がよくなります。

近頃では男性や、体温が大人より高いはずの子供にも「体温低下」が増えています。
朝食は、栄養を補給してエネルギーをつくり出すと同時に、そのとき発生する熱で体温を上げて、体を動かしやすくすることでもあります。子供の体温の低さは、朝食抜きが増えて、昔のように、外で走り回って遊ぶことが少なくなってきたからです。男性の体温低下は食事のせいもありますが、ストレスも影響しているのかもしれません。

女性の場合は筋肉でエネルギーをつくり出すときに出る熱量も少なく、また、子宮を守るための皮下脂肪が多いことで、熱を伝えにくい脂肪の性質が影響して、冷え性が多くなります。
冷え性と低体温(症)は混同されやすいのですが、厳密に言うと違うものです。
低体温(症)とは、体にとっては、かなり異常な状態です。冷え性とは、なんらかの理由で血液を送り出すポンプ(心臓)から遠いために血流が悪くなりやすい、体の末端の温度が低いことです。
といって、安心してはいられません、足や指先の温度が低いということは、血液の循環が悪いことには変わりないのです。


体温は、それぞれの動物の体内機能や体内で働く物質が動きやすいように設定されています。
人間の平均体温(脇や舌の下で測る)は、36℃台後半くらいで、腸内の温度(中心温度)はそれより約1℃くらい高くなっています。
ちなみに、平均体温と呼ぶのは、朝起きてから眠っている間、体温は変動しているからです。眠っているときは低く、午後から夕方にかけて一番高くなります。

冷え性は、手足が冷たく不快なだけでなく、血流が悪いため全身に栄養が運ばれにくくなり、老廃物の回収も鈍くなって、老化や生活習慣病、そして肥満にもつながります。

また、消化や、体内の働きすべてに関わる酵素も、低温では働きが鈍くなります。
消化酵素の働きが弱まると、消化吸収が鈍くなって腸の環境を悪くしてしまいます。腸内の環境が悪くなることで発生するさまざまな有害物質は、ガン細胞や病原菌などを増殖させてしまうという悪循環をつくり出してしまいます。

ガン細胞は、健康な人の体内でも1日に5000個くらい生まれているのですが、通常は、免疫機能により、ガン細胞化や増殖がくいとめられています。しかし、ガン細胞は低い温度(中心温度36℃台)になると増殖しやすくなるといわれています。
「青春は食文化」より


縁処 -endokoro-
http://www.endokoro.jp/