情報をチェックせずにはいられない「FOMO」も脳が原因?

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情報をチェックせずにはいられない「FOMO」も脳が原因?

 

アメリカでは近年。「FOMO(フォモ)」と呼ばれる人が増えて問題になっているそうです。

これは、「Fear of Missing Out」の略で“見逃し不安”といった意味。

つまり、この「FOMO」になると、大切な情報やメールを見逃してしまうのではないかという不安を募らせて、スマホやパソコンを頻繁にチェックせずにはいられなくなるのです。

 

これは一種の不安神経症です。

日々処理できないほど大量の情報に囲まれているために、「情報に乗り遅れること」「みんなが知っている情報を自分だけが知らないこと」に強い恐怖を覚えるようになってしまっているわけです。

 

おそらく、思い当たる“症状”がある人が少なくないのではないでしょうか。

 

たとえば、着信があるかどうかを数分おきにチェックせずにはいられなかったり、ランキングなどの情報を数分おきにチェックせずにはいられなかったりとか、ラインで回っている情報を自分が知らないことを極端に恐れたり、自分のスマホが手近にない状況に不安や恐怖を感じたり……なかには、スマホの着信音の「空耳」が耳から離れないような方もいらっしゃるかもしれません。

 

別に脅かすわけではありませんが、こういう“依存症状”に少しでも心当たりがあるなら、すでに「FOMO」になっていると思ったほうがいいでしょう。

また、「スマホ脳」や「スマホ認知症」になっている可能性もかなり大きいと思います。

そして、こうした“依存症状”が表れるということは、日々スマホがもたらす「情報の海」に対して、脳が溺れかけていることを示しているのです。

 

 

この「情報の海」は、たくさんの情報を追って泳ごうとすると、あまりの広さに疲れきってしまい、次第に溺れやすくなっていきます。

さらに、“溺れまい”として必死にもがけばもがくほど深みにハマっていってしまいます。

そうやってジタバタともがいているうちに、脳が息も絶え絶えのような状態になっていくのです。

 

では、いまにも溺れそうな脳を「情報の海」から救い出すには、いったいどうすればいいのでしょう。

 

それには、まず目の前に広がる「情報の海」を泳ぎきるのをあきらめることが大切です。

泳ごうとしてジタバタともがくよりも、体の力を抜いて波に身を任せた方が助かりやすいものです。

これと一緒で、多くの情報を追うのをあきらめるのです。

“自分が本当に求めている情報は、ほんのごくわずかなんだ”といったことに気づくことができれば、ぐっと気持ちがラクになるのではないでしょうか。

 

そして、そういう「気づき」を得たうえで、IT機器とのつき合い方を変えていくことが必要になります。

こうしたIT機器とうまく距離を取って、自分に必要な情報を必要なだけインプットして、自分や社会にアウトプットして役立てていくという姿勢が大切になります。

そうすれば、「情報の海」に溺れることもなく、この情報過多の時代を自分を見失うことなく渡っていけるようになるのではないでしょうか。

 

 

日々目の前の情報に踊らされてばかりで、深く考えたり、ぼんやりしたりする行為をさぼっていると、脳という器官はどんどん大切なものを見失っていってしまいます。

目先の情報処理にかまけて前頭前野やデフォルトモード・ネットワークをろくに使わずにいると、自分らしさや人間らしさがどんどん失われていってしまうのです。

 

だから、スマホ漬け、パソコン漬けで大量の情報に溺れかけている脳を救出するようにしましょう。

情報のインフットを減らし、入ってくる情報をしっかり吟味して、ひとつひとつ情報を深く考えたり判断したりする習慣をつけましょう。

その情報をちゃんと自分の力にして、自分に役立つアウトプットにつなげていきましょう。

 

そうすれば、情報に流されたり情報に踊らされたりすることなく、情報に対して、ちゃんと考えられる自分、ちゃんと判断できる自分を確立していくことができるはずです。

 

情報生活習慣病になんかなっていてはいけません。

スマホ脳」を脱却して、情報に溺れることのない脳を育んでいきましょう。

そして、自分らしさや人間らしさを見失うことなく、いつまでも健やかに力を発揮できる脳をつくっていくようにしましょう。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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