情報生活習慣病にならないために
「スマホ認知症」や「スマホ脳」の状態は情報生活習慣病のようなもの。
スマホなどからのべつまくなしに大量の情報をインプットし続けているために、「イン」と「アウト」のバランスがすっかり崩れて、いろいろな脳の機能が低下してしまっているわけですね。
目についた情報を次から次に脳へインプットするのは、情報を食べ物にたとえるとするなら、目についた食べ物を片っ端から口に放り込んでいるようなものでしょう。
そんなことをしていればに、すぐにカロリーオーバーになって生活習慣病になるのが目に見えています。
普通の常識のある人なら、そんなバカな行ないはやめて、なるべく食べすぎないように心がけるものですよね。
だから、私たちは、「食べ物を食べすぎないように気をつける」のと同じようなに、「スマホなどから情報をインプットしすぎないように気をつけていくべきなのです。
「情報メタボ」になってしまわないように、自分からスマホと距離をとり、脳に入ってくる情報量を制限コントロールしていくべきなのです。
さらに、そのコントロールの際には、自分に「必要な情報」と「不必要な情報」をしっかり見極めて、必要な情報のみを入れていくようにするべきでしょう。
食べ物だって、自分の好物や自分にとって必要な栄養をちゃんと選んで食べるもの。
それと同じように、情報も自分が必要なものを吟味して選んで取り入れていくべきなのです。
どうでもいいつまらない情報や必要のない情報を片っ端からインプットするのは情報生活習慣病を招く元。
「スマホ認知症」や「スマホ脳」を防ぐには、情報インプット量を意識的に減らす姿勢が絶対に欠かせないと思ってください。
それと、アウトプットを増やすことも大切です。
アウトプットとは、生活習慣で言えば、運動や活動をしっかり行なってカロリーを消費すること。
脳の場合であれば、インプットした情報を自分や社会に役立てていくことです。
すなわち、自分の仕事や家事、取り組んでいる趣味や活動、夢や目標の達成、パフォーマンス向上などにしっかりと情報を活かしていくことを指しています。
要は、取り込んだ情報をいかに役立てられるか。そもそも、こうしたアウトプットが多ければ、インプットが多くても大した問題は起こらないのです。
だって、食事量が多くてもたくさん運動をしていれば肥満やメタボにはなりませんよね。
同じように、情報の場合もスマホから大量にインプットしていたとしても、それを自分の活動にちゃんと活かしてアウトプットできているなら、別に問題はありません。
あくまで、「イン」と「アウト」のバランスが大きく差がついているのがいけないわけです。
しかしながら、現代ではほとんどの方がインプット過剰でバランスが崩れた状態になっています。
ですから、意識的にインプットを減らし、意識的にアウトプットを増やしてバランスをとるようにしていかなくてはならないのです。
アウトプットを増やす際には、スマホやパソコンでアウトプットするだけではなく、実際に自分の体を動かしたり、実際に体験してみたりといった「リアル」のアウトプットを増やしていくことが大切です。
人間はそういうアウトプットをたくさん重ねていくことで成長をしていく生き物です。
必要なものを吸収し、そのインプットを活かしてしっかりアウトプットにつなげていくことによって生命を輝かせていく生き物なのです。
ぜひ、自分を輝かせることのできるようなアウトプットを増やしていくようにしてください。
そして、普段から「イン」と「アウト」のバランスに注意を払い、情報生活習慣病にならないように気をつけていきましょう。
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
レシチンはアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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