打たれ強い自分に変わる「ハッピーホルモン」

打たれ強い自分に変わる「ハッピーホルモン」

 

「ストレスフリーな脳」は、誰でも手に入れることができます。

「つらいことがあると、すぐにへこんでしまう性格だから無理」「生まれつき気が弱いから」という人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

鍛え方しだいで、誰でもストレスに負けない、打たれ強い人になることができるのです。

 

ストレスに耐える力が生まれつきのものではないことは、長年の脳神経の研究からも証明されています。

結論からいうと、ハッピーホルモンであるセロトニンオキシトシンを増やすことによって、そうした力を身につけることができるのです。

 

そもそも、性格というもの自体、生まれつきということはありません。

 

確かに、人間の脳細胞の数は、生まれたときにほぼ決まっており、一部の細胞を除いて増えることがありません。

しかし、脳細胞の数自体は増えなくても、知識や経験を積むことによって、細胞同士をつなぐ神経のつながりはどんどん複雑化していきます。

これによって、私たちは知識や経験を自分のものにしていくのです。

 

つまり、脳というものはあくまでも生後の環境によって発達するものなのです。

知識や経験が環境によって育まれていくことはもちろん、性格もまたそうした知識や経験をもとにして、後天的につくられるものだということを頭に入れておいてください。

 

また、日本人と欧米人では、生まれつきストレスに耐える能力に違いがあるのではないかと考える人もいるでしょう。

実際に、日本人の脳と欧米人の脳を比較した研究者もいるのですが、決定的な差を見出すことができませんでした。

やはり、人種の差よりも生まれ育った環境差のほうが大きいと考えられます。

 

欧米に限らず、中国や東南アジア諸国でも、大変な生活環境でたくましく生きている人をよく見かけます。

しかし、それは彼らが生まれつきたくましかったわけではなく、周囲の環境に適応するため、あるいはそうした教育を受けてきたために、ストレスに負けないたくましさを手に入れたに過ぎません。

 

「ストレスフリーな脳」は持って生まれたものではなく、ハッピーホルモンを増やすちょっとした努力を続けるだけで、今からでも誰もが手に入れることができるものなのです。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン(情報の伝達と処理に特化した神経細胞)同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/