脳の働き 神経細胞

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脳の働き 神経細胞

 

脳は神経細胞の集合体です。

よく「人の心は脳の中にある」と言われますが、もちろん神経細胞そのものが意識や心ではありません。

神経細胞は電気回路の部品のようなもので、神経細胞そのものは誰のものでもほぼ同じです。

心がそれぞれの人で違うのは、神経細胞が作るネットワークの構造と、そこでのシグナルの伝わり方が違うからです。

電気回路でも、部品の数とつながり方が異なれば、当然のことながら、働き方は異なります。

また、同じ電気回路でも、ほかの回路とのつながり方や入力方式が異なれば情報処理能力は変わります。

 

脳の神経細胞を最初に発見したのは、チェコスロバキア(現チェコ)のヤン・エヴァンゲリスタ・プルキンエ(1787~1869)です。

彼は、高性能の顕微鏡で、中枢神経のいろいろな細胞を発見しました。

小脳皮質の神経細胞には「プルキンエ細胞」と、彼の名がついています。

 

一般的な細胞とは異なり、神経細胞には長い突起があります。

その突起には2種類あり、その一つは1本だけでとても長く、末端で枝分かれしています。

もう一つは短く、複雑に枝分かれしています。

長い方は「軸索」と呼ばれ、神経細胞が活動電位と呼ばれる電気的シグナルを他の神経細胞に伝えるときに使い、短い方は「樹状突起」と呼ばれ、他の神経細胞からのシグナルを受け取る時に使います。

神経細胞はそれらの突起によって互いにつながって複雑なネットワークを作っており、脳の中には、数百にも上る他の神経細胞からのシグナルを、樹状突起部分で受けている神経細胞もあります。

「老化と脳科学 より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

 

ビタミンB12について?

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