第4章 「今の自分の幸運」に目を向ける
ここにおけるテーマのひとつは「人生はプラスマイナスゼロ」です。
一時的に見れば、運がいい人、悪い人はいます。
しかし長い目で見れば、プラスマイナスゼロになる。
本当にそう思います。
私は仕事柄、人の最後に立ち会うことが多くあります。
事業で成功し、大金を稼ぎ、優しい家族に恵まれた人が、若くして病気で亡くなることもあります。
人生のプラスマイナスはそう簡単にははかれないのです。
ここでお伝えしたいのは「自分がどこに目を向けているか」の視点です。
高校の野球部で甲子園に出場し、9回の裏、最後の場面で相手バッターが放った打球が自分のところに飛んできたとします。
平凡なゴロで、この球を処理すれば勝利が確定する場面です。
ところが、たまたまイレギュラーが起こり、エラーしてしまった。
その結果、試合に負けてしまったとします。
きっと多くの人が「なんて運が悪いんだ」と起こった不運を恨むでしょう。
しかし、視点を変えてみれば、その甲子園の舞台にすら立てなかった人たちが何万人といます。
その中には実力があり、人一倍努力したのにほんのわずかな不運によって甲子園の土を踏めなかった人もいます。
さて、今のあなたはどうでしょうか。
さまざまな不運によって、苦しい境遇に追い込まれ、辛い目にあっているかもしれません。
しかし同時に、さまざまな幸運が積み重なって、あなたは今、その場に立ち、そこで生活できているともいえます。
幸運、不運を感じることは誰にでもありますが、結局それは「自分がどこに目を向けているか」だけです。
自律神経を整え、よりよい状態で日々を過ごしたいのであれば、あなたが享受している幸運に目を向けることです。
その視点を持てるかどうか。
とても重要な分かれ道です。
「はじめる習慣 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?