血管に悪影響を与える「酸化」とは

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血管に悪影響を与える「酸化」とは 
 
血管を傷付ける大きな原因のひとつに「酸化」があります。
 
酸化とは酸素と物質が結合して起こる現象のこと。
金属がさびたり、切ったリンゴの切り口が茶色く変色したりするのも酸化です。
実は、血管にも同じようなことが起こっています。
 
人は呼吸をして酸素を体の中に取り入れて、その酸素と栄養分を燃やしてエネルギーをつくっています。
しかし、その体内の酸素の一部は活性酸素という物質に変化します。
この活性酸素が体の細胞を酸化させます。
 
肌の細胞が酸化すればシミやシワになりますし、目の細胞が酸化すれば、視力が低下したり、目がかすんだりします。
そして、血管の細胞が酸化すると、血管はさびついて、もろくなってしまうのです。
 
また悪玉(LDL)コレステロール動脈硬化の原因になるという話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは正確ではありません。
血管にへばりついてプラークをつくり、動脈硬化を進行させるのは、「酸化した」悪玉コレステロールなのです。
つまり、悪玉コレステロールも酸化しなければ、動脈硬化の原因にはなりません。
 
「ビタミンA・C・E」で、酸化を予防
 
では、どうやって体の酸化を予防すればよいのでしょうか。
 
体にはもともと酸化を抑える抗酸化力があるのですが、その力は経年とともに衰えてしまいます。
そして、何もしなければ、体はどんどん酸化してしまうのです。
だから、抗酸化作用のある成分を外から補う必要があります。
 
抗酸化作用のある栄養素の代表は、ビタミンA・C・E。
「A・C・E」を合わせて「ビタミンエース」と呼ばれています。
 
とくにビタミンCとEには強力な抗酸化作用があります。
ある臨床研究では心筋梗塞を起こした患者さんのグループは、正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったという結果が報告されています。
 
体内でビタミンAになるβカロテンは緑黄色野菜に、ビタミンCは生野菜や果物に、ビタミンEはアボカドやカボチャのほか、ナッツ類に多く含まれています。
 
ビタミンエースをたくさん補給したいなら、さまざまな野菜を摂ることが大切です。
「強い血管をつくれば健康になる! より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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