過剰なストレスが、血管を詰まらせる

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過剰なストレスが、血管を詰まらせる 
 
 血管を詰まらせるもうひとつの原因は、健康診断では調べられません。
それが、血管のけいれんです。
 
血管は収縮・拡張を繰り返して全身に血液を送っています。
ところが、心身の緊張状態が続いたり、過剰なストレスがかかったりすると、血管は突然けいれんを起こして強く収縮します。
その結果、血流が完全に止まって心筋梗塞になる場合があるのです。
 
ストレスが血管に与える影響については、さまざまな研究が行なわれています。
たとえば、アメリカのある研究では、狭心症の持病を持つ310人に、運動をさせたり、「暗算」「鏡に映った画像を書き写す」「怒りを誘発するようなスピーチを行う」といったストレスを与えたりして、心臓にどんな変化があるかが調べられました。
すると、心臓の血流不足が起こった割合が、運動をした後は33.79%だったのに対し、ストレスを与えた後は43.45%にものぼったという結果が出ています。
つまり、運動よりもストレスのほうが、心臓の血管を詰まらせるリスクが高いのです。
 
このようなストレスなどによる血管のけいれんが怖いところは、血管自体に障害が起きていなくても発生して、血管を詰まらせてしまうところです。
動脈硬化のように徐々に進行するものではないので、健康診断で何も異常が見つかっていなくても、過剰なストレスが引き金になり、突然、血管がけいれんを起こす可能性があります。
若い働き盛りの人が、突然死してしまうのはこのためです。
 
また、本人が自覚できる症状もありません。
本人も周囲の人もいたって元気だと思っていても、ストレスの多い生活をしていると、血管が収縮して詰まってしまうことがあります。
その結果、「あんなに元気だったのに……」という事態が起こってしまうわけです。
「強い血管をつくれば健康になる! より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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