第4章 なるべくイライラしない
第4章 なるべくイライラしない
真面目よりチャランポランがいい
高血圧が血管に良くないことは、理解していただいたと思います。
健康診断で「正常」であれば、ひと安心と思いたいところです。
ところが、見えないところで高血圧になっている「仮面高血圧」という厄介な症状があります。
最も多いのが「職場高血圧」です。
会議、商談、レポート、謝罪と、仕事には常にストレスがつきものです。
ストレスに追われているうちに、いつの間にか血圧が急上昇。
これはビジネスパーソンにとって避けられない宿命かもしれません。
健康診断では正常でも、1日に何度も血圧が急上昇していると、血管の負担は大きくなります。
「真面目な性格な人ほど、血圧が高い」という報告もあります。
時には物事をチャランポランに考えて、なるべくストレスを避けるように心がけてください。
発見が難しい高血圧
もう1つの仮面高血圧が「睡眠時高血圧」です。
本来、寝ているときは血圧が下がり、血管も休憩モードに入ります。
ところが、眠っているときでも血圧が下がらない人がいるのです。
発見が難しい困った高血圧です。
原因は、主に睡眠の質です。
いびきをかく人、睡眠時無呼吸症候群の人に起こりやすいことがわかっています。
「血管が強くなる習慣 より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?