第4章 「期待している自分」に気づく
「どうしても許せない相手がいて、その人を思うとイライラして仕方ないんです」
そんな相談を受けたことがあります。
そこまで思うからには相当な事情があったのだろうとは思います。
こうした状況で、まず私たちが理解しなければいけないのは、自分が相手に対してどんな感情を抱いているかです。
わかりやすいところでは「怒り」「悲しみ」「落胆」などがあるでしょう。
しかし、それだけではありません。
「許せない」の感情が続いているのは、やはり心のどこかで相手への「期待」があります。
実際に「謝ってほしい」「せめて○○してほしい」との思いを持っている場合もありますし、そこまで具体的な「何かをしてほしい」がなかったとしても「常識的に考えておかしいよね」「人としてどうなの!」「それを自分で気づいていないなんて信じられない」などの思いを抱いていることはよくあるでしょう。
こうした思いは、突き詰めればやはり相手への期待です。
「もっと常識的に考えてほしい」「人としてするべき言動をしてほしい」「自分がやっていることに気づいてほしい」と願うからこそ、それをしていない相手が許せないのです。
もちろん、こんな説明をされたところで、簡単に「許せない思い」が消えることはないでしょう。
ただし「ああ、自分は今、相手に期待してるんだ」と理解するのは大事なことです。
実際に、そう口に出してみるのもおすすめです。
口に出した瞬間「許せないほど気に入らない相手に期待している自分」のナンセンスさに気づくかもしれません。
「期待しない」は自律神経を整える魔法の言葉ですが、その第一歩は「期待している自分」に気づくことなのです。
「はじめる習慣 より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?