脳の血管障害と脳梗塞はこうしておきる

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◆ 飲酒や過労で脳出血はおきる
脳出血は脳の組織である脳実質の中に出血する病気である。
主な原因は、高血圧、加齢、栄養不足などによって脳内の血管が弱化し、破裂するためである。
脳動静脈の奇形、出血をおこしやすい全身的な病気なども原因となる。
戦前のタンパク源の少ない塩分の多い食生活下においては、脳卒中の原因の約3分の2は脳出血であった。
年齢では40歳以降、とくに60歳以上の高齢者に多い。時間帯は夜間より朝夕に、また季節は冬におきやすい傾向がある。
飲酒や過労、精神的緊張、興奮、食事や入浴など血圧が急に上がったときに動脈が破裂し、脳出血がおきる。

くも膜下出血は働きざかりに多い
くも膜下出血は、くも膜の下にある脳の外表面を走る血管や動脈瘤が破れて、くも膜と脳表面の間に出血が広がる病気である。
とくに脳表面の血管が分岐するところでおきやすい。歳をとって血管が弱り、分岐点の血管壁が血流の圧力に耐えきれず、血管がふくらみ動脈瘤となる。
くも膜下出血では30%もの人が、最初の大出血で手術も間に合わずに死亡する。
主な症状は、突然のはげしい頭痛や嘔吐、意識障害で、その後、体の麻痺やしつごしょうなどがあらわれる。
発作後2週間以内に再発さすることが多く、はじめより重症になりやすい。40~50歳の働きざかりに、くも膜下出血になる人が多い。

脳梗塞の引き金は脱水症状や過労である
脳梗塞には脳血栓と脳塞栓がある。脳血栓動脈硬化などで細くなった脳動脈に、少しずつ血栓(血のかたまり)ができて血流をせき止めてしまう。
血栓は糖尿病、高脂血症、脳動脈硬化などの病気が引き金となる。
すなわち、急激な血圧低下や脱水のために血液の成分濃度が高くなることによって、血液の流れの停滞がおき、発症する。
たとえば、夏場、ゴルフに夢中で水分をとることを忘れ、脱水症状になり脳血栓で倒れる場合もある。
夜間の睡眠中、血圧の低下によっておきやすい傾向がある。年齢的には60歳以上に多い。
脳塞栓は、主に心臓にできた血栓が流れてきて脳動脈をつまらせる。
心疾患などが引き金となり、過労や飲みすぎが原因となって、発作に突然みまわれる。年齢を問わず起きることが多く、若い人にも多い。
ニュートン別冊 より」

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