【めまい(メニエール病・良性発作性頭位性めまい)】

【めまい(メニエール病・良性発作性頭位性めまい)】

耳は外耳、中耳、内耳に分けられますが、最も内側の内耳には蝸牛、前庭、三半規管の3つの部分があり、いずれも内リンパ液の満たされた迷路のような構造をしています。
蝸牛は聴覚・聴力に関わり、前庭と三半規管は平衡・バランス感覚をつかさどっています。

めまいという症状で表現されるものは、前庭の異常を示す回転性めまい(景色が回転するように感じる)のほか、平衡感覚での回転のないフワフワした不安定な感じ、目の前が暗くなるような、あるいは血の気が引くような失神の前触れの感じ、歩行障害による足下のおぼつかなさなどがあります。

一般に、一時的なめまいや回転感をともなうめまいは、末梢性(脳や脊髄の外の病気)とされていますが、一過性脳虚血発作でみられる一時的なめまいや頭頂葉病変でも、回転性のめまいを生じることがあり、区別は容易ではありません。

● めまいは大きく4つに分けられる
耳鼻科領域の病気には、大きく分けて良性発作性頭位性めまい、メニエール病、前庭神経炎、内耳炎などがあります。
良性発作性頭位性めまいは、頭位の変化によってのみ生ずるめまいで、通常はベッド上で寝返りを打つときに現れますが、起きあがり、立ちあがり、上方視、頸のねじりでも誘発されます。
患側の耳を下にすると短い潜伏期で現れますが、30秒とは続きません。

メニエール病は、急に発症して激しい回転性めまい、耳鳴り、一側性難聴、嘔気、嘔吐がみられます。
症状は2~3日で弱まりますが、再び悪くなることもあります。
内リンパ液の増加がみられ、これを内リンパ水腫といいます。

前庭神経炎は、急性発症で激しいめまい、吐き気、嘔吐を特徴とします。
耳鳴り、難聴のないことでメニエール病と区別され、回転性めまいは数日間続いて消失するのに対し、しばらく頭位変換によりめまいが誘発されますが、反復はありません。

内耳炎は、慢性中耳炎が内耳へ波及したもので、めまいや難聴、耳鳴りがありますが、メニエール病より経過が長いのが特徴です。

● 腫瘍によるめまい
めまいでも、聴神経腫瘍などの脳腫瘍に由来するものがあります。
頑固に持続するめまいや日々ひどくなるめまいなどの場合は、必ずCTやMRI検査が必要です。

聴神経腫瘍は良性で、非常に発達は緩やかでありながら、腫瘍の増大を放置しておくと次第に大きくなり、難聴や平衡感覚の変動だけでなく、小脳症状や脳圧亢進を生じさせます。
片側のみで難聴にはじまり、やがて耳鳴りやめまいを生じてきます。
治療は、手術やガンマナイフという放射線療法がおこなわれます。

脳血管障害には、脳幹や小脳の出血や梗塞によるものがあり、発症時の急激な回転性めまいをともなうことがあります。
嘔吐がみられることも多く、小脳に出血がある場合などでは、小脳が頭蓋から下方にはみ出し(小脳扁桃ヘルニア)、急速に脳幹を圧迫して昏睡に至り、呼吸停止を起こすことがあります。

椎骨脳低動脈という脳の後方を養う血管の一過性脳虚血発作では、しばしば回転性めまいを生じます。
この血管は小脳や脳幹部、後頭葉などに血液を供給しています。

ほかの症状、たとえば四肢のマヒや脱力発作、物が二重にみえるなどの脳幹部の症状をともなっていれば可能性が高いといえ、椎骨脳底動脈循環不全とよばれることもあります。

脳底動脈の動脈瘤によって、めまいが生じることもあります。

椎骨動脈より分枝している後下小脳動脈の脳梗塞では、延髄外側症候群といって、回転性のめまい、頭痛、嘔気、嘔吐が突発します。
病側と同じ側に顔面のしびれ、小脳性の失調、対側に体幹部および上下枝の表在感覚障害がみられ、そのほかに比較的難治性の嚥下障害がみられたりします。

精神運動発作(複雑部分発作)というてんかんや運動失調でも、めまいを訴えることがあります。
精神運動発作の前には、意識が失われる感じがあり、非現実感や短時間の記憶喪失をともないますが、小脳性の運動失調でも外界への不安定感から、めまいと感じることがあります。

そのほか、半規管に瘻孔(るこう)を生じた迷路瘻孔、頭部外傷、サリチル酸やアミノグルコシド系抗生物質などの薬物中毒、飲酒、一酸化炭素中毒、血管炎、髄膜炎、急性小脳炎、脳幹脳炎多発性硬化症、神経ベーチェット、頚椎症(けいしいしょう)、不安発作(心因性)でも、めまいが生じることがあります。
「脳の病気 より」

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