もともと、肥満症や高血圧、糖尿病、高脂血症は合併しやすい病気とされていて、メタボリック・シンドロームにも従来の高血圧、糖尿病、高脂血症の有病者が含まれます。
ですから、一般の人は混乱しやすいのですが、いずれにしてもメタボリック・シンドロームは生活習慣病の進行と結果の道筋を明確に示している点で画期的です。
以上のことをまとめると、主に内臓脂肪蓄積という肥満から、高血圧、高血糖・糖代謝異常という代謝異常、高血圧症、糖尿病、高脂血症というはっきりとした病気、そして最終的にはそれらの病気が影響し合って心筋梗塞や狭心症といった心臓疾患、脳梗塞などの重篤な脳血管疾患を引き起こしやすくなるというプロセスになります。
たどり着く先がはっきりと指し示されたために、私たちは生活習慣病の予防や治療に取り組みやすくなるのではないでしょうか。
食事療法や運動療法によって、内臓脂肪の過剰な蓄積を減らすことができます。
そして、内臓脂肪蓄積が改善されても高血糖・糖代謝異常、高血圧、脂質代謝異常の検査値がよくならなかった場合には、薬物療法を中心とした治療に切り替えていくことができるのです。
ところで、がんや生活習慣病の予防対策として禁煙がしばしば取り上げられますが、その理由は個人の好みや価値観などとは別に、タバコの有害性が科学的に証明され、禁煙によってがんや生活習慣病の発症者が減少しつつあるという事実が研究結果から明らかに示されているからです。
メタボリック・シンドロームにおける内臓脂肪蓄積も同じことが言えます。
主に内臓脂肪の現象によってインスリンの感受性などの代謝異常や動脈硬化が改善され、将来的に致死性の脳・心血管疾患の発症リスクが抑えられることがさまざまな調査からわかってきています。
見識のある人ならば、「心血管疾患や脳血管疾患になりたくない、そのためにまだ肥満による健康障害が現れなくても、可能なやり方で内臓脂肪を減らそう」と努力するはずでしょう。
いま、私たちはメタボリック・シンドロームという予防医学の考え方に背中を押されているのです。
★ メタボリック・シンドロームの基盤となるのが脂肪、特に内臓脂肪の過剰な蓄積です。
脂肪細胞から分泌される生理活性物質であるアディポサイトカインの分泌異常が起こり、インスリンの効き目が低下するインスリン抵抗性という状態が生まれます。
このインスリン抵抗性から糖代謝異常(糖尿病)、高血圧、脂質代謝異常(高脂血症)か進み、あるいは直接的に血管がダメージを受けるようになり、動脈硬化が促進されやすくなるのです。
その結果、ドロドロの粥状物質(アテローム性プラーク)や血栓が血管にたまり、血管が狭くなり、やがて詰まってしまいます。
こうして、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの脳・心血管疾患を発生させます。
中には、重篤な病気も少なくありません。
「メタボリック・シンドロームを知る より」
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
＜ビタミンB12の働き＞
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html
