アミノ酸が脳の情報を伝える

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アミノ酸が脳の情報を伝える

≪体のもとになる「たんぱく質」を知ろう≫
脳の働きを支える神経伝達物質やその受容体、さまざまな酵素などは、たんぱく質でできています。
脳にとっても、たんぱく質は欠かせない栄養素です。

◆ 魚や肉、卵、大豆などに含まれる
私たちの体を形づくるたんぱく質は、アミノ酸がつながってできています。
どのアミノ酸が、どんな順序でつながるかによって、たんぱく質の性質が異なります。
そのため、食事がかたよると、ある特定のアミノ酸が不足します。

たんぱく質は、魚や肉、卵だけでなく、大豆や米などにも含まれます。
ただし、含まれるアミノ酸の内訳は、食品によってさまざま。
アミノ酸は、すべての種類が十分にあってはじめて力を発揮します。
脳に必要なアミノ酸を効率よくとるためには、いろいろな食品からアミノ酸をとって、バランスを整えなくてはなりません。

Q.アミノ酸はどんな性質があるの?

A.集団で働く栄養素。
いろいろな食品からバランスよくとることが欠かせません

たんぱく質は、体内でアミノ酸に分解される
食事でとったたんぱく質は、体内で分解されて、アミノ酸になります。
アミノ酸には、体内で合成できるものと、食品からとらなければならない「必須アミノ酸」があります。
必須アミノ酸
・リジン・ロイシン・イソロイシン・メチオニン・フェニールアラニン・スレオニントリプトファン・バリン・ヒスチジン・アルギニン(子どものみ)
必須アミノ酸は、食品によって含有量が異なる

◆ バランスよくとらないと働かない
アミノ酸はすべて、「いちばん摂取量の少ないアミノ酸」と同じ量までしか体内で使われません。
そのため、極端に摂取量の低いアミノ酸があると、ほかのアミノ酸が活用されず、アミノ酸全体が不足することに。

とくに必須アミノ酸はバランスが大切。
摂取量の少ないものがあると、ほかのアミノ酸が十分にあっても、全体として機能しなくなってしまう

アミノ酸が脳の情報を伝える≫

神経伝達物質は、アミノ酸からできています。
脳には、限られた物質しか届かないため、脳に必要なアミノ酸を意識してとることも必要です。
ここでは、神経伝達物質の原料となるアミノ酸を紹介しましょう。

アミノ酸
トリプトファン…牛乳や乳製品、大豆などに含まれるが、そもそも量の少ないアミノ酸であるのが難点
・ フェニールアラニン…動物性たんぱく質に広く含まれる。そもそも量が少なく、脳に関してはチロシンといっしょに働く
チロシン…牛乳や乳製品、大豆などに含まれるが、そもそも量の少ないアミノ酸であるのが難点

ビタミンや酵素の働きにより…

神経伝達物質
セロトニン…不安感を和らげる作用のある神経伝達物質。不足するとうつ病の危険性が高まることが知られている
ドパミンノルアドレナリンアセチルコリン…情動に関する神経伝達物質ドパミンが不足すると、パーキンソン病の原因になる。

※ 寝る前に温かい牛乳を飲むのは、健脳の点でもよい

認知症に深くかかわるアミノ酸とビタミン≫

必須アミノ酸の1つ、メチオニン代謝される過程でできる「ホモシステイン」と、その代謝にかかわるビタミンBは、アルツハイマー病に大きくかかわります。

アルツハイマー病の危険因子
ホモシステインは、動脈硬化を進める要因の1つ。
血液中のホモシステインの濃度が高くなる「高ホモシステイン血症」があると、アルツハイマー病の危険性が高くなる

◆ ビタミンBがホモシステインを減らす
ホモシステインがシスタチオニンに合成されるには、ビタミンB6が欠かせない。
また、ビタミンB12葉酸がないと、ホモシステインメチオニンに戻れない。
逆に言うと、これらのビタミンが十分にあると、血液中のホモシステインは少なくなる。
メチオニンは、ホモシステイン、シスタチオニンを経て、システインになる
認知症を防ぐスーパー健脳食 より」

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ビタミンB12で脳の機能改善!

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
さらに興味深いことは、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/4~1/6程度にまで、低下しているということが明らかにされていることです。

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、年をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

◆ビタミンB12の働き◆
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質をつくる働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流を良くする働き。
ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html