認知症を防ぐ健脳食

第1章 かまぼこと同じくらいの硬さのものを噛む

第1章 かまぼこと同じくらいの硬さのものを噛む 食べることで認知症を予防するというと、カレーの香辛料「ターメリック」がいいとか、青魚に含まれる「エイコサペンタエン酸」(EPA)がいいといった栄養素の話になりがちです。 しかし、こうした特定の栄養素で…

好奇心を大切に。活発さが重要

好奇心を大切に。活発さが重要 認知症だからと自分で活動をあきらめたり、周囲の人が「やらなくていいよ」と押しとどめたりするのはよくありません。 生活の活発さが、脳の活発さにつながります。 ≪「認知症だから」は避ける≫ 脳にとってもっともよくないの…

油を正しく使って健脳効果アップ

油を正しく使って健脳効果アップ 油をとりすぎず、いいところを十分に活かして健脳効果を引き出すためにも、それぞれの油、含まれる脂肪酸の種類を知っておきましょう。 ≪よいところを伸ばす使い方をしよう≫ 健脳効果を狙うなら、n-3系の脂肪酸をとるのがベ…

肉、魚、植物の「脂肪」の特徴を知る

肉、魚、植物の「脂肪」の特徴を知る ひと口に「脂肪」といっても、種類、成分にはさまざまなものがあります。 肉の脂、魚の油、植物の油、それぞれの特徴と利点、欠点を知って上手にとることが大切です。 ≪脂肪にも種類がたくさんある≫ 「脂」は、常温で固…

食習慣が認知症の危険性を変える

食習慣が認知症の危険性を変える 同じように年をとっても、認知症になる人とならない人がいます。 こうした違いを調べていくことで、認知症の危険因子が、浮かび上がってきました。 ≪認知症にかかわる危険因子はたくさんある≫ 認知症のタイプには、アルツハ…

ゆっくり、少しずつ経過するアルツハイマー病

ゆっくり、少しずつ経過する アルツハイマー病は、個人差の大きい病気です。 数年から、人によっては十数年かけてゆっくりと経過します。 どの程度まで進行するかは、人によってかなり異なります。 ≪アルツハイマー病の進行≫ アルツハイマー病は、「度忘れ」…

大切な脳のエネルギー源。上手にとろう

大切な脳のエネルギー源。上手にとろう 脳は、ブドウ糖だけを唯一のエネルギー源としています。 そのため、脳をしっかりと働かせるためには、ブドウ糖が欠かせません。 しかし、ブドウ糖の「とり方」には注意が必要です。 ≪ブドウ糖になる食品をとろう≫ ブド…

野菜ジュースでも効果は十分

野菜ジュースでも効果は十分 +、±、-でバランスをとる 脳によい栄養をたくさんとることばかり考えると、知らず知らずのうちにエネルギーオーバーを招きかねません。 足し算だけでなく引き算でもバランスをとりましょう。 ≪+ばかりで調整しない≫ 健康のた…

料理をつくると、脳が元気になる

料理をつくると、脳が元気になる 料理をつくると、自分が何をどのくらい食べているかわかります。 健康で長寿の人の習慣を調べた調査では、「料理を自分でつくる」「家族の食事の世話をする」などの傾向がわかりました。 ≪料理をする人は元気≫ 長寿のお年寄…

長く続けられることが何より大切

長く続けられることが何より大切 食生活を見直すといっても、最初から、すべてを正すのはむずかしいでしょう。 少しずつでかまいません。 慣れてくると、徐々によいサイクルに乗れるようになります。 ≪長く続けられることが何より大切≫ 食事は毎日のことです…

天然の健脳サプリメント?

天然の健脳サプリメント? 見直したい大豆パワー ≪天然の健脳サプリメント?≫ 最近、大豆には、脳によい働きをもつ成分が含まれていることが明らかになってきています。 大豆に含まれる健脳成分として、最近注目されるのが「ゲニスティン」です。 この成分は…

野菜をたくさん食べる3つのコツ

野菜をたくさん食べる3つのコツ 上手に、楽にたくさん食べる工夫をする 若い世代ほど、野菜料理のレパートリーが少なく、「手間がかかる」と敬遠する人が多いようです。 しかし、野菜は健康、健脳の基本。 工夫して食べる量を増やしましょう。 ≪サラダばかり…

「すべての基本は野菜にあり」と心得る

「すべての基本は野菜にあり」と心得る 認知症と食生活の傾向を調べたデータではどれも、魚と野菜を多く食べている人のほうが、認知症になる危険性が少ないというデータが出ています。 ≪抗酸化作用が強い≫ 野菜には、ビタミンCやE、βカロテン、さらには色素…

地味だが大切な健脳効果を持つ きのこ・海藻類

地味だが大切な健脳効果を持つ きのこ・海藻類 きのこや海藻類は、野菜や魚に比べると、抗酸化作用や脳によい成分は多くはありません。 しかし、食事全体の健脳度アップには欠かせない「ヘルシー食材」です。 ≪地味だが大切な健脳効果を持つ≫ きのこや海藻類…

「肉」を減らすよりも「脂肪」を減らす

「肉」を減らすよりも「脂肪」を減らす 75歳以上の人では、小食の傾向があるため肉は積極的に食べたいものです。 しかし、40代、50代の働き盛りではやはり食べ方に注意が必要。 上手に、おいしく食べる工夫が欠かせません。 ≪避けすぎは逆効果≫ 魚の健脳効果…

海馬を守ることが記憶を守る

海馬を守ることが記憶を守る 記憶を整理する海馬がダメージを受ける アルツハイマー病でとくに初期に現れるのが、「比較的最近のことを忘れる」ことです。 これは、アルツハイマー病のしくみと関係があります。 ≪記憶のタイプによって脳の担当が異なる≫ 「も…

いろいろな種類の認知症

いろいろな種類の認知症 ≪アルツハイマー病と脳血管性の二つがある≫ 認知症には、いくつか種類がありますが、患者数が多いのはアルツハイマー病と脳血管性認知症です。 とくに、アルツハイマー病は増える傾向にあります。 ◆ 認知症の7割以上はどちらかのタイ…

アミノ酸が脳の情報を伝える

アミノ酸が脳の情報を伝える ≪体のもとになる「たんぱく質」を知ろう≫ 脳の働きを支える神経伝達物質やその受容体、さまざまな酵素などは、たんぱく質でできています。 脳にとっても、たんぱく質は欠かせない栄養素です。 ◆ 魚や肉、卵、大豆などに含まれる …

情報のカギを握るのは神経細胞

情報のカギを握るのは神経細胞 ヒトのもっとも大きな特徴、それは二足歩行と高度に発達した脳にあります。 ヒトの脳は、大きく、そして各部位が連携をとることで、複雑な働きを可能にしています。 ≪脳は全身の司令塔≫ 私たちの脳は、感情や思考、言語、記憶…

ストレス+高脂肪が脳を傷つける

ストレス+高脂肪が脳を傷つける ストレスがあるか、ないかによって、食事が脳に与える影響が大きく変わってくる……? 高脂肪食とストレスの関係を調べた実験から、興味深い事実が明らかになりました。 ≪実験でわかった悪影響≫ 高脂肪食とストレスが、脳、と…

おいしいカレーに健脳効果あり

おいしいカレーに健脳効果あり カレーを食べると認知症になりにくい……夢のような話ですが、実際に、カレーをよく食べるインドでは、アルツハイマー病の発症率がアメリカのじつに1/4程度であることがわかりました。 ≪脳においしい注目のカレーのスパイス成分≫…

脱水状態は脳をもバテさせる

脱水状態は脳をもバテさせる 水分は、体の働きに欠かすことができません。 脳も臓器ですから同じです。 水を飲む時間やタイミングを決めておくなど、体内の水分を十分に保っておくよう工夫しましょう。 ≪脱水状態は脳をもバテさせる≫ 私たちの体は、だいたい…

コレステロールと脳のひそかな関係

コレステロールと脳のひそかな関係 コレステロールは動脈硬化の原因として注意が必要です。 また、認知症とも関係しますが、細かなしくみはまだわかっていません。 検査の基準値を超えないよう、とりすぎに注意しましょう。 ≪コレステロールと脳のひそかな関…

魚嫌いは認知症の危険性が高くなる

魚嫌いは認知症の危険性が高くなる 魚をよく食べる人は認知症になりにくい。 そんな結果が、食習慣の調査で明らかになりました。 魚と肉とでは、脂肪の総量は変わりませんが、その種類が大きく違うのです。 ≪魚嫌いは認知症の危険性が高くなる≫ アルツハイマ…

食事調査でわかった意外な危険因子「とりすぎ」だけが問題とはかぎらない

食事調査でわかった意外な危険因子「とりすぎ」だけが問題とはかぎらない 認知症の患者さんには、「脂肪などのとりすぎ」「魚・野菜のとらなさすぎ」の傾向があることがわかりました。 日本では魚をたくさん食べる習慣があるため、食べない人との差が浮き彫…

あなた自身が左右する!?認知症の危険性

あなた自身が左右する!?認知症の危険性 脳は、私たちが想像する以上に、食べ物の影響を受けていることがわかってきました。 脳によい食事をしっかりマスターして、脳をイキイキと保ちましょう。 ≪認知症の危険因子≫ ◆ 遺伝的、体質的な要因 ・ 遺伝子型 ・…