初期は、単なる老化と見分けがつかず、見すごしやすいアルツハイマー病。
リスク因子や、症状のあらわれ方を知っておきましょう。
早めに気づくことは、大切な予防策です。
≪年齢、男女差、遺伝などは、アルツハイマー病とどんな関係があるか?≫
認知症は、原因となる病気があって起こってきます。
その原因疾患の主なものを下記にあげました。
これは、診断技術が上がり、アルツハイマー病が早期の段階で見つかるようになったためと考えられます。
しかしアルツハイマー病は、原因がはっきりしないため根治療法がなく、医療的な対策が立てにくい病気です。
それでも、発病のリスク因子などの研究が進み、少しずつわかってきていることがあります。
●85歳以上では4人に1人が発病
アルツハイマー病の発病と年齢には深い関係があります。
つまり、年齢を重ねるほど発病しやすくなるのです。
●女性のほうが発病率が高い
アルツハイマー病は、男性より女性のほうがかかりやすく、同じ年代層で比べると、女性は男性の1.5倍から2倍の発病率になっています。
それには、女性ホルモンが関係しているという説があります。
女性は、閉経すると、女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌が激減します。
しかし、「記憶に関する女性の保健研究」を進めている米国の研究グループは、逆に、HRTは認知症発症の危険を高めるという調査報告を発表し(2004年6月・アメリカ医学会雑誌掲載)、65歳以上の女性にはすすめられないと、まるで反対の結論を出しています。
いずれにしても、女性は男性より長生きで、アルツハイマー病のリスクも高くなりますので、兆候などに気を配ることが大切です。
●異常なタンパク質の沈着
アルツハイマー病の原因はまだ不明ですが、いま研究が進められているのは、脳内に沈着するタンパク質とのかかわりです。
先に、アルツハイマー病の人の脳では、老人斑や神経原線維変化など、特有の病的変化が起こると述べました。
病的変化が起こっている部分を調べると、βアミロイドという異常なタンパク質の沈着が見られます。
このアミロイド沈着が、神経細胞の死滅にかかわることがわかってきています。
βアミロイトは誰でも持っていますが、ふつうは酵素で分解され脳内にとどまることはありません。
しかし、脳内に傷があったり、活性酸素が過剰に存在していたり、アポリポタンパクE(以下、アポEと略)というタンパク質の中の4型遺伝子のものが脳内にあると、それがβアミロイドを沈着させるように作用します。
●遺伝とのかかわり
遺伝は、アルツハイマー病のリスク因子の一つとされます。
遺伝性がはっきりしている「家族性アルツハイマー病」というものもあり、受け継いだ体質が誘因になる場合もあるからです。
ですから、このような特徴がなければ、あまり心配する必要はありません。
遺伝が関係すると思われるもう一つのケースは、アルツハイマー病になりやすい因子のある体質を受け継ぐ場合です。
その因子とは、先ほど述べたアポE-4型の遺伝子です。
アポEには、3種類の遺伝子タイプがありますが、このうち問題になるのが4型です。
自分がアポE-4型かどうかは、検査でわかります。
血縁にアルツハイマー病の人がいて気になる人は、検査を受けるのもよいでしょう。
★認知症の原因になる病気★
1) 神経変性疾患
2) 脳血管障害
3) 頭部外傷
脳挫傷/脳内出血/慢性硬膜下血腫など
4) 悪性腫瘍
5) 感染症
髄膜炎/脳炎/脳腫瘍/進行マヒ/クロイツフェルト・ヤコブ病など
6) 代謝・栄養障害
ウェルニッケ脳症/ペラグラ脳症/ビタミンB12欠乏症/肝性脳症/電解質異常/脱水など
7) 内分泌疾患
8) 中毒性疾患
9) その他
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ビタミンB12の老化防止効果
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。
ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。
従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。
今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。
脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。
従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。
今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。
脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
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ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12