【認知症】長谷川式簡易知能評価スケール

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認知症】長谷川式簡易知能評価スケール
 
≪自宅のチェックで悪い結果が出ても、自己判断はしない≫
 
お年寄りが認知症なのかどうかを判断するための知能検査があります。
「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」という定評のある検査法で、現在も多くの病院で使われています。
 
下記に「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」を載せてあります。
気になる場合は、ここにある質問をお年寄りに問いかけ、チェックしてみるのもいいでしょう。
ただし、内容をお年寄りが覚えてしまう可能性もありますので、注意してください。
 
★自宅で行う場合は、あくまでも参考にとどめてください。認知症の診断は、専門医にまかせます。
★結果を自己判断して、落ち込まないようにしてください。
★医師も診断をする際、このスケールを使いますが、そこでよい点を取るための訓練に使うことは、くれぐれもやめてください。
 
たとえば、診察室に入る前に「今日は○曜日よ」と教えておくようなことです。
こういったことは、認知症なのに正常と判定されてしまう危険があり、患者さんの利益にはなりません。
 
受診のときの知能検査では、悪い結果は出したほうがいいのです。
結果がよいと、他の検査は必要ないと省略されてしまう場合もあるからです。
 
≪長谷川式簡易知能評価スケール≫
 
1.     お年はいくつですか?(2歳までの誤差は正解) : 配点・・・0点・1
2.     今日は何年の何月何日ですか?(年、月、日、曜日が正解で各1) : 配点・・・「年」 0点・1点 「月」 0点・1点 「日」 0点・1点 「曜日」 0点・1
3.     私たちが今いるところはどこですか?(自発的に出れば2点、5秒おいて、家ですか?病院ですか?施設ですか?の中から正しい選択をすれば1点。) : 配点・・・0点・1点・2
4.     これから言う3つの言葉を言ってみてください。あとでまた聞きますので、よく覚えておいてください。 a) b) c)電車 または a) b) c)自動車(3回繰り返してから復唱させる。それぞれ正解なら1) : 配点・・・a) 0点・1点 b) 0点・1点 c) 0点・1
5.     100から7ずつを順番に引いてください。(100-7は?それからまた7引くと?と質問する。最初の答えが不正解の場合、打ち切る。) : 配点・・・「100-7  0点・1点 「93-70点・1
6.     私がこれから言う数字を逆から言ってください。(3桁逆唱に失敗したら打ち切る。) : 配点・・・「6.8.20点・1点 「3.5.2.90点・1
7.     先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってください。(自発的に回答があれば各2点、もし回答がない場合、以下のヒントを与え正解であれば各1点。) a)植物 b)動物 c)乗り物 : 配点・・・a) 0点・1点 b) 0点・1点 c) 0点・1
8.     これから5つの品物を見せます。それを隠しますので何があったか言ってください。(時計、かぎ、たばこ、ペン、硬貨など相互に無関係なもの。解答1個で1) : 配点・・・0点・1点・2点・3点・4点・5
9.     知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。(答えた野菜の名前を記録する。途中で詰まり、約10秒待っても出てこない場合はそこで打ち切る。)5個までは0点、6個=1点、7個=2点、8個=3点、9個=4点、10個=5点 : 配点・・・0点・1点・2点・3点・4点・5
 
※ 満点30(20点以下は認知症の疑いがある)
 
認知症アルツハイマー病 より」
 
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ビタミンB12の老化防止効果
 
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12