ストレス社会に強くなるには

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ストレス社会に強くなるには
 
自分を客観化するということは一つの精神の力であり、自分を客観化できるというのは精神が強いということになります。
自分自身も他者も客観化できれば、死から生を見るように、山の頂上から谷間を見ることができるようになるのです。
 
たとえば信号が赤のときは、危ないといって止まります。
赤信号を無視すると、交通事故を起こして死ぬ可能性があるからです。
しかし赤信号で渡っても、たとえば田舎のような安全なところはたくさんあります。
たとえ信号が赤であっても安全な場合もあるわけで、実態は別なのです。
 
精神が弱いということは、客観化ができないということです。
しかし、主観と客観はまったく同価値であることを理解しておかなければなりません。
客観主義だけでも成立しません。
 
たとえば、ある患者さんを例にとれば、腹痛は胃潰瘍からきたものでしたが、そのもともとの原因は、実は夫婦関係、夫婦不和にあったのです。
そのストレスから胃潰瘍になり、この人の場合は腹痛という現象、つまり赤信号がやってきたのです。
その信号を自覚したゆえに、痛みの原因が分かって安心したことで、赤信号だけれども車は来ていない(胃がんなどではない)から大丈夫だと分かって、痛みが取れたのです。
 
これが実態で、信号はまさに幻想なのです。
脳が作っている幻、イリュージョンなのです。
これを理解することが客観化であり、客観性です。
 
したがって、修行した人が火のついた薪の上を渡っても熱くないということができるわけです。
熱いということが分かっていればいいのであって、熱いけれどやけどをしない、ありがたいと思った瞬間に、苦と痛みを分けることができるのです。
 
客観的に判断できない、いわば客観力が弱いのが、精神力が弱いということです。
 
仕事上や人間関係の悩みは、生きていくうえではどうとしても避けられないものです。
そしてこれらの問題は、どちらがよいとか悪いとかいったことではなく、実は関係性の問題なのです。
この関係性を見極めるため、客観力が大事になってきます。
「脳の疲れをとれば、病気は治る! より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
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